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2026年の小型グロース株はどうなる?5年で1億円貯めた投資家「2026年は大きな調整に警戒を」

(c) AdobeStock

 著書「5年で1億貯める投資法」(ダイヤモンド社)が大ヒットとなった個人投資家のkenmo氏。小型グロース株のトレードを得意とするkenmo氏だが、とりわけ2025年後半は大型株優位の市場となった。2026年の小型グロース株市場はどう動くのか、kenmo氏にその予想を伺った。連載全2回の第1回。

 みんかぶプレミアム特集「億り人への最強戦略」第9回。

目次

2025年は後半に小型グロース株が失速

 2025年は8月ごろまで、小型グロース株に資金が入ってくる流れがありました。その大きな要因の一つがトランプ関税ショック。「外部環境が不透明な中で輸出企業の銘柄を買いたくない」と考える人が増え、関税の影響を受けにくい内需の小型グロース株にフォーカスが当たりました。

 そしてもう一つの要因が、グロース市場改革です。東京証券取引所(東証)は4月、グロース市場の上場維持基準について、2030年以降は「上場5年経過後に時価総額100億円以上」とすると示しました。

 マーケットは、この発表を機に、時価総額が小さく、あまり業績を伸ばせない企業が統合したり淘汰されたりするような動きが起こることを期待していました。僕もその動きを期待していた一人です。

 大型株では2025年、株式公開買い付け(TOB)や上場廃止がすごく活発でした。割安な会社を持っているだけでプレミアムがつき、もともとの株価より30~40%高値で買収されるケースがいくつも見られました。

 ところが期待に反して、時価総額が小さい企業が市場から退出する動きは起こらず、むしろ「まずは時価総額100億円に向けて頑張ります!」といった意思表示をする流れになりました。

 もっともこういった動きが起きるということ自体は、東証が発破をかけたという意味で、すごく良いことだと思います。これまでの巡航速度から一段ギアを上げて成長を目指すということですから。

 しかし時価総額が小さな企業にとって、「2030年に100億円の時価総額を目指す」となると、これまでと同じ経営をしているだけではなかなか到達できません。そのため、まずはコストをかけて先行投資を行い、数年先の飛躍的な成長を目指すという選択肢を取らざるを得ません。

 そうなると当然、足元の業績は悪くなります。実際に成長投資によって利益の伸びが鈍化する企業も出てきており、再び小型グロース株が軟調になってしまったのです。

2030年に飛躍する小型グロース株は10社に1社

 時価総額の小さな企業の先行投資がうまくいくかどうかは、いまのところわかりません。

 「成長計画の達成のために先行投資を行い、足元の業績が落ちて株価が下がる」という銘柄は、一般的には“買い”です。ただ、これはあくまで「正確なマーケットの先読みに基づいた成長計画があること」が前提です。

 たとえばDXを推進する企業であるトヨクモ(4058)。同社は「トヨクモクラウドコネクト」という会社を立ち上げたのですが、2025年に開かれた株主総会において、「この事業は現在そこまで儲かっているわけではないけれども、間違いなくそこに大きなマーケットがあり、経営者としては参入しないわけにはいかない」といった話をしていました。

 この話を聞いて僕は、「合理的だ」と感じましたし、そのように合理的と考えられる場合は長期で持ち続ける理由になります。一方で、東証グロース改革をきっかけに「2030年に時価総額100億円を目指さなくちゃいけないから、成功確度はわからないけれど大きな先行投資をしよう」という企業も一定存在するように感じます。

 明確な成長戦略を描けないまま先行投資に踏み切った企業が10社あるとして、おそらく今後、そのうち4社は業績を伸ばすことができず、5社は市場平均の成長率にとどまり、1社だけが大きく成功する、といった結果になるような気がしています。

 ですからこの1社を探さなくてはいけないのですが、現状ではまだ評価できる段階にもないため、「様子を見る」という判断をせざるを得ないのです。

「小型グロース株相場」は数年先か

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この記事の著者
kenmo

サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用する。主に1年で2倍を狙えるような日本の中小型株を得意としている。2018年より湘南投資勉強会を主催し、IR説明会も多数実施。個人投資家の側に立った、企業を鋭く掘り下げる質問にも定評がある。著書「5年で1億貯める株式投資」は19万部突破のベストセラーに。

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