「米国株より日本株」投資歴30年の“億り人”投資家が恐れる「暴落リスク」

投資歴30年の“億り人”、名古屋の長期投資家(@Nagoya_Tyouki)(以下:なごちょう)さん。50万円で投資をスタートし、少しずつ入金しながら現在の資産は2億円を超えています。
多くの投資家が米国株に熱狂する中、なぜ彼は日本株の優位性を確信し続けていたのか。2025年の勝負を終えた今だからこそ見えてくる、本質的な投資の視点を詳しく伺いました。インタビュー連載全2回の第1回。
目次
日本株に投資し続けた理由
ーー2025年の相場の成績はいかがでしたか?
年初はだいたい1億2000万円から1億5300万円くらいのレンジで、年末には2億500万円ほどになっていたので、およそ5000万円増えました。もちろん周りにはもっと増やしている人も多いので、相対的に見ると「自分はそこまでじゃないのかも」と思う瞬間もあるのですが(笑)。いかんせん、日本株全体が良い年でしたから、成績の良い方は多かったと思います。
ーーなごちょうさんは以前から「米国株より日本株」と言われていましたよね。
一時期は、「米国に投資をしていれば間違いない」と言う人が多かった気もしますが、S&P500など、米国株は一部の銘柄に投資資金が偏って集まっていた面もあり、全体としてはそこまで強くなかったと認識しています。一部が牽引していた分、その一部が崩れると伸びも止まりやすい、という構造です。
日本株ももちろん一部主導の面はありますが、指数として見ても2025年はかなり強かったですよね。日経平均株価の年初来騰落率は、年末時点で約26.76%増、TOPIXも約22%上がっています。「日経平均の上昇率(約27%)には及ばない」という見方もありますが、TOPIXが20%を超えるのは歴史的にも稀なことです。2003年、2005年、2013年(アベノミクス初動)、2023年、そして2025年。この22%という数字は、市場全体が極めて好調だったことを示す十分すぎる結果です。
2026年も流れは続く可能性がある
ーーその流れは、2026年も続くと思いますか?
需給面で見ると、2026年も「極端に悪くはなりにくい」と考えています。個人投資家、海外投資家、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、事業法人の売買動向を見ると、今年は個人が3兆円超の売り越しでした。
一方で海外投資家は、個人の売りを上回る規模で買っていて、4兆円近く(3.8兆円台)買い越し。GPIFは、日本株が上がったことによるリバランスで7兆円ほど売っているように見えます。ここは今年、インパクトが大きかったところですね。
ただ、それ以上に事業法人の自社株買いが大きくて、9兆円から10兆円近くある。ここが相場を強く支えた要因だと思います。2026年は昨年ほどの自社株買いにはならないかもしれませんが、米国株が割高で、海外勢がリバランスで「米国株を売って日本株を買う」流れは続く可能性がある。個人も今年ほど売り越さない気がします。利確が進んでポジションが軽くなっている人も多いので、「押したら買う」層も出てきやすいでしょう。