多くのビジネス初心者が副業・スモビジで1円も稼げず撤退してしまう理由――上場企業CEOが自らのスモビジ失敗体験から見出した「人がお金を払わざるを得ないビジネス」の選定術
AIの急速な進化や物価高騰を背景に、「会社員の給料だけでは将来が不安だ」「副業を始めたい」という声は日増しに高まっている。そんな状況下で、小学生にして月5万円、高校生で月50万円を稼ぎ出し、独自のビジネスを実践してきたのが、上場企業であるランサーズ株式会社の代表取締役社長CEOであり、数々のスモールビジネスを立ち上げてきた秋好陽介氏だ。
10代の頃から泥臭く実践してきた経験を活かし、これまで数々の事業を成功させてきた。そんな実体験に基づき「市場の歪みを見つける」鉄則から、AIを活用した稼ぎ方、さらにはプラットフォームに依存しない生存戦略まで、その全貌を語ってもらった。全5回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「副業・スモビジで億り人に 令和の稼ぎ方新常識」
目次
百発百中の天才などいない。私の失敗エピソード
これまで第1回、第2回と、私が10代から会社員時代にかけてどうやって「市場の歪み」を見つけ、年商4,000万円レベルのビジネスを作ってきたかをお話ししてきました。
実のところ、私のスモールビジネスの成功確率は体感「7〜8割」です。なぜなら、事前に綿密な準備をし、「本当にそのニーズがあるのか」を徹底的にテストするからです。たとえスモールビジネスであっても、リサーチや検証だけで3ヶ月かけることも珍しくありません。
しかし、そんな私が過去に唯一、事前のニーズ検証を怠り、見事に「大爆死」してしまった幻のサービスが存在します。これまでの成功ですっかり天狗になっていた私は、「自分が作るものは絶対に当たる」と錯覚し、あるサービスを自信満々でリリースしました。しかし、リリースして1週間後には誰一人として使わなくなってしまったのです。
今回は、私の恥を忍んでこの痛恨の失敗談を解剖したいと思います。なぜなら、この失敗の中にこそ、現代の会社員が副業で陥りやすい「99%の人が見落とす死の領域」が隠されているからです。
会社員の“抜け穴”を狙ったのに…。自信満々でリリースした「検索代行システム」の大惨事
そのサービスを開発したのは、今から20年近く前。まだガラケーのモバイルインターネットが普及し始めた頃の話です。
当時は現代とは異なり、会社員が勤務中にパソコンでニュースサイトや趣味のページを見ていると、上司から「遊んでいる」と厳しく叱責される時代でした。しかし、不思議なことに、仕事のメールを打っている分には、カタカタとキーボードを叩いているので「真面目に仕事をしている」ように見えたのです。私はここに、勝機を見出しました。
「仕事をしているフリをしながら、こっそり調べ物をしたいというニーズが必ずあるはずだ」
そう考えた私は、特定のアドレス宛に「今日の天気」や「プロ野球の結果」などのキーワードを送ると、自動でWeb検索を行い、その結果をメールで返信してくれる「検索代行システム」を作り上げました。
完成したサービスを同僚や友人10人ほどに「絶対便利だから!」と頭を下げて登録してもらい、華々しくリリースしたのですが……。結果は惨憺たるものでした。3日後にはメールの送信数が激減し、1週間後には利用者はゼロ。