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「下がったら買いたい」銘柄は?株価最高値で金融アナリストが見据える「狙い目」と「リスク」

(c) AdobeStock

 2月の衆院選で高市早苗首相が牽引する自民党が圧勝しました。昨年から続く「高市トレード」で投資を始めた人も少なくないでしょう。ただ、世界に目を移せば国際情勢は不確実性が増しています。

 個人投資家はどのような点に注意していけば良いのか。そして、今からスタートしても「高市トレード」に乗ることは可能なのでしょうか。複雑な情勢を読み解く金融アナリスト・個人投資家の三井智映子さんにインタビューし、史上最高値を更新した日経平均株価の過熱感を受けて、個人投資家はどう戦うべきなのか伺いました。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

相場が次に織り込むことは?

ーー「国策に売りなし」という人もいます。2月の衆院選結果を受けて率直な感想を教えてください。 

 野党が振るわなかったこともあり、自民党の強さが際立つ結果となりました。

 投資家目線では、これほどの圧勝となると積極財政、安定政権への期待から海外の株や不動産に資金が流れやすくなります。実際に世界でも日本の積極財政が報じられており、選挙後には先物も上昇しました。

 日経平均株価も大きく値を上げ、日本株に資金が流れ込んでいる状況にあると言えます。今回の圧勝がマーケットに与える影響を整理すると、短期的には政治の不確実性の低下が挙げられます。相場は不確実性を嫌うため、それが払拭されたことでリスクオンの動きが強まりました。一方で、中期的には「財政の信任」と「金利の耐久性」が試される局面に入っていくことがポイントになるでしょう。

ーー市場は今回の結果を好意的に受け止めているということでしょうか。

 短期的には市場は素直に好感しています。政策運営の見通しが立ちやすくなったことで、過去最高値を更新する動きを見せました。しかし、圧勝によって「何でも通せる政治」になると、市場は次に財政拡張の中身を注視します。追加の刺激策が打ち出しやすくなる反面、為替への影響も無視できません。

 今後は、金利が上がりすぎないか、円安が許容範囲に収まるか、政策の説明が非常に丁寧に行われているかという点に注視すべきでしょう。また、国が支配図を変えてくる局面でもあります。「国策だから」と買いっぱなしにするのではなく、点検項目を決めて向き合っていく姿勢が重要です。

まだまだ株高は続く?

ーーこの株高はしばらく続くと見て良いのでしょうか。

 政治の不確実性が払拭された点は非常に大きいです。また、日本市場自体も東証の取り組みによって株主還元が強化され、英語での開示が増えるなど、海外投資家にとって魅力的な「検討に値する市場」になってきています。割安感も相まって、積極財政を背景にしたマネーの流れ、つまり需給が重要な鍵を握っています。これが短期で終わるかどうかは、まさに今後の政策次第です。

ーー国債についてはどうお考えですか。

 セオリー通りにいけば国債安(金利上昇)の方向へ向かうため、そこは見極めが必要です。

 ただ、短期的なリスクリワードで言えば、日本市場は上がりやすい局面に入っています。政策と需給の掛け合わせが、今の日本市場における短期的な構えとして、最も重要なポイントになると考えています。

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