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行く時は行き切るのが今の相場・・・金融アナリストが教える注目銘柄と「利食い」戦略

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:SBIインシュアランスグループ(7326)、グローバル・リンク・マネジメント(3486)、ダイナパック(3947)

 2月の衆院選で高市早苗首相が牽引する自民党が圧勝しました。昨年から続く「高市トレード」で投資を始めた人も少なくないでしょう。ただ、世界に目を移せば国際情勢は不確実性が増しています。

 個人投資家はどのような点に注意していけば良いのか。そして、今からスタートしても「高市トレード」に乗ることは可能なのでしょうか。

 複雑な情勢を読み解く金融アナリスト・個人投資家の三井智映子さんにインタビューし、史上最高値を更新した日経平均株価の過熱感を受けて、注目している銘柄などを伺いました。インタビュー連載全2回の最終回。

目次

高市政権誕生と日経平均の適正水準

ーーまず、現在の日経平均株価の適正水準についてはどのようにお考えですか。

 これまでの日本市場は、S&P500がPER21倍〜24倍程度で推移する一方で、PER10倍台という「失われた時代」が長く、20倍に近づくだけで割高と判断されてきました。

 しかし、足元の企業の稼ぐ力を見ると、EPS(一株当たり純利益)は前回時点で2,650円、来期には3,000円弱まで伸びる可能性があります。仮にPER20倍強で見積もっても、日経平均6万円という数字は決して割高感のある水準ではありません。

 勢いがつけば行き切ってしまうのが相場の常ですので、個人的には7万円をワンタッチしてもおかしくないと考えています。

ーー史上最高値を更新したということで、高値圏で空売りした人も少なからず存在します。そちらについてはどう考えますか。

 過去の感覚に縛られていると「ここは高すぎる」「抵抗線で押し戻されるはずだ」とショートを入れたくなりますが、今の相場では非常に危険です。むしろ、そうしたショートが踏み上げられ、ロスカットを巻き込む形でさらに急騰するパターンが昨年から頻繁に見受けられます。

 安易な値ごろ感での逆張りや、レジスタンスラインでの売りは焼かれるリスクが高いと言えます。今回の選挙でも事実売りを狙った勢いが先物の上昇に飲み込まれたケースがありました。行く時は行き切るのが今の相場の特徴です。

丁寧に利食いを進める

ーー激しい動きの中で、着実に利益を積むための心得を教えてください。

 雇用統計などの経済指標や政治イベントにかこつけて、短期投資家が意図的に大きな動きを作ってくることがあります。こうした局面で大切なのはポジションに十分なゆとりを持つことです。

 買い目線の方は資産を全額投入するのではなく、急落した際に買い増せるだけの余力を常に残しておくこと。そして、利益が出ている局面では欲張りすぎず、丁寧に利食いを進めること。これを徹底していけば、自然と資産を増やしていける局面です。

ーーいまの株高は2013年からの「アベノミクスの再来」と捉えていますか?

 狙いとしては、アベノミクスでも掲げられた「リフレ政策(デフレ脱却のための緩やかなインフレ誘導)」に近いものがありますが、別物という位置づけです。高市首相もリフレ政策を推進する構えであり、選挙での圧勝によって、市場を活性化させるための改革を推し進める信任を得ました。共通しているのは、実質的な低金利・金融緩和の状態に積極財政を組み合わせるという姿勢でしょう。

 しかし、現在は当時と異なり、すでにアベクロ相場(アベノミクス+黒田日銀総裁)を経て日本も米国も過剰流動性の状況にあります。過去の事例としてアベノミクスから学ぶことは多いですが、今の市場環境に即して現状を捉え直すことが、投資家として有利に動くためのポイントです。

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