最初にすべきはS&P500・オルカンへの投資じゃない!登録者40万人のFPが語る「現金1割でも不安にならない」投資

新NISAの普及で「まずはS&P500かオルカンを買えばいい」という考え方は、すっかり定番になった。
だが、「投資で最初に決めるべきなのは、S&P500かオルカンか、ではない」と話すのは、投資家であり、ファイナンシャルプランナーとしても活動する鳥海翔氏だ。新NISAをきっかけに投資を始める人が増えるなか、見落とされやすいのが、「何のためにお金を増やすのか」という視点だという。
そこで今回は、鳥海氏に、目的から逆算する積立の考え方、長期投資との向き合い方など、「投資のマイルール」について話を伺った。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
まず投資すべきもの
ーー最近は「とりあえず新NISAでS&P500やオルカンを買えばいい」という空気があり、周りにつられて投資を始める人も多いですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
投資を始める前に、まず考えるべきは「何のためにお金を増やすのか」という目的です。どんなによい商品を扱ったとしても、目的がなければ周りの意見やSNSの流行に流されてしまい、結果的に自分の軸を失ってしまいます。
とりあえず、でやみくもに投資を始めるのではなく、自分は何をしたいのかを考えて、それにどれくらいのお金がかかるかを予想してから投資を始めるのが基本中の基本です。
私自身、現在ファイナンシャルプランナーとして活動していますが、お客さまと接する際も一番大切にしているのは、“今どういう状態なのか”を可視化することです。
家族構成、収入、支出、受け取れる年金などを整理し、その上でどう考えるのが合理的かを一緒に探っていきます。「この商品が絶対の正解」というものがあるわけではなく、その人の人生の目的によって投資の正解は変わってくるからです。
「月5000円投資しています」はただの自己満
ーー「老後資金」といった漠然とした不安はあるものの、具体的にいくら必要か計算するのはハードルが高いと感じる人も多いです。どのように目的を設定すればよいのでしょうか。
これも、難しく考える必要はありません。例えば、「10年後までにリフォーム代として1000万円を貯める」という目標を立てたとします。そうしたら、利回り5%を想定して、必要な毎月の投資額を逆算して設定するんです。
こんな感じで、最初にゴールを決めてから必要な積立額を設定していく「ライフプランニング」の考え方が、私の投資哲学の核になっています。
今の年齢から逆算して、毎月いくら積み立てればよいのか。
それがわかれば、「今は月5000円しか出せない。でも計算上は月2万円必要だ。じゃあどうやって収入を増やすか、支出を減らすか」という次の具体的な行動が見えてきます。
毎月5000円を30年積み立てても540万円にしかなりません。投資を自己満足で終わらせないためにも、ゴールからの逆算は必須です。