1日3万円以上負けたのは一度だけ…スキャルピング専業トレーダーが明かす「損切りラインを持たない」損切り術

2016年8月を最後に、10年にわたって月間の収支でマイナスを出していない。専業トレーダー・ひでで氏の成績を支えているのは、独特の損切りルールだ。何円下がったら切る、という基準は持たない。では、何を合図に手放すのか。全3回の第2回
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」
損切りラインを持たない男が、ポジションを手放す唯一の条件
多くの投資家は「○%下がったら」「○円損したら」と基準を決めるが、ひでで氏は違う。
「損切りラインは決めていません。自分の想定どおりの展開にならなければ切る。基本はそれだけです」
実際の売買で想定している場面を、具体的に説明してくれた。
「たとえば、上に1000株の売り注文が出ていて、それが買われていくタイミングで一緒に買います。狙いは1ティック分の利益です。先に買った人たちが同じ価格帯に集まり、乗り遅れた人がさらに上の売り注文を買っていく。この流れになれば、次の注文で利益を確定させます。同じ状況が続くなら少し引っ張る。逆に、その1000株が全部買われたあと、また上に売り注文が出てくるようなら、そこで損切りです」
値段を当てはめると、流れがつかみやすい。株価が499円で、500円に1000株の売り注文が並んでいるとする。この1000株が少しずつ買われ、残りが減ってきたところで、自分も500円で買う。500円の売りがなくなれば、乗り遅れた人が501円の売り注文を買いにくる。そこで501円で売れれば、1ティック分の利確だ。501円でも買いの勢いが続くなら、502円まで待つこともある。
一方、500円の1000株が買い尽くされた直後に、再び500円や501円にまとまった売り注文が現れた場合は話が変わる。その価格で売りたい人がまだ多いというサインだからだ。「買いが買いを呼ぶ展開」が崩れた時点で、損益の額に関係なく手放す。
「同じ状況がまた来たら、もう一度入ればいい。それを何度も繰り返せば、1回あたりの損失は自然と小さく抑えられます」