専業主婦トレーダーが「3ヶ月で−1000万」失って気づいた、デイトレ初心者が陥る2つの致命的な間違い

本稿で紹介している個別銘柄:日立(6501)、三菱重工(7011)
「YouTubeで予習したし、自分にもできるはず」——そんな軽い気持ちで始めたデイトレードが、とんでもない地獄の始まりだった。専業主婦が相場の世界に飛び込んだ結果、わずか3ヶ月で1000万円という莫大な資金を溶かしてしまう。しかし、彼女の物語はそこで終わらなかった。
現在、個別株で1日利益370万円を叩き出すまでに成長した専業主婦トレーダー・みやさんは、「当時は、デイトレ初心者が陥る典型的な罠にハマっていた」と振り返る。では、1000万円を失った原因はどこにあったのか。そして、どん底から這い上がるために変えた“たった2つのこと”とは何なのか。
今回はみやさんに、初心者トレーダーが犯しやすい致命的なミスと、そこから勝ち組へと転換するためのリアルな思考法について話を伺った。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」第4回
目次
大学生から始めた個別株、金融の知識はゼロ
デイトレードを始めて7ヶ月。2歳半の子どもを育てながら、個別株で1日370万円、夜間に手がけるCFD(差金決済取引)では1日1300万円の利益を叩き出した専業主婦トレーダー・みやさん。しかしその道のりは、スタートから3ヶ月で1000万円近くを溶かすところから始まった。何をどう変えたのか。その転換点には、多くのデイトレ初心者が見落とす、シンプルだが致命的なミスが隠れていた。
みやさんが株式投資を始めたのは大学生のころ。個別株を少しずつ買いながら、積み立て投資も並行して続けてきた。金融系の職業経験は一切なく、独学で相場と向き合い続けた。
デイトレードを意識し始めたのは、YouTubeがきっかけだった。「いろんな手法を紹介している動画がたくさんあって、自分に合うものは一度やってみないとわからない。長期投資もスイングトレードも経験済みだったから、デイトレもやってみて、ダメだったらやめればいい」。そんな感覚で踏み出した。
最初にデイトレ用に用意した資金は1000万円。これまでの貯金や投資で積み上げてきたお金を、そのまま相場に突っ込んだ。「YouTubeで予習したし、ある程度の知識はあるつもりでした」。しかし実際に始めてみると、思っていたものとはまるで違った。そして開始から3ヶ月で、気が付けば約1000万円が消えた。
1000万が消えた2つの理由
その原因を問うとあっさり答えが返ってきた。「損切りができなかったこと」と「ロットが大きすぎたこと」。この2点に尽きる。
損切りができない――これはデイトレ初心者が最初に直面する壁として、多くの経験者が口を揃えて語ることだ。含み損が膨らんでも、「まだ戻るかもしれない」という期待が手を止める。損を確定させることへの心理的な抵抗が、損失をズルズルと引き延ばしていく。「切ろうと思っても、もう少し待てば戻るかもと思って持ってしまう。それが重なって溜まっていきました」。
そこに、もう一つの問題が重なった。ロットの大きさだ。最初から1000株単位で入ることもあり、値動きの振れ幅に対してポジションが大きすぎた。わずかな逆行でも損失額が膨らみ、メンタルが揺れる。揺れたままだと正常な判断ができない。これが積み重なり、気づけば大きな損失になっていた。
1000株というロットは、デイトレ初心者には大きい。しかしみやさんの当時の認識は違う。「YouTubeで見ていると、ある程度のロットで入るのが普通みたいに見えたので、そんなものかと思っていたんです」。情報として知っていることと、自分のリスク許容量の間にある溝を、実際に相場で身をもって学ぶことになった。
しかし「やめようと思ったことはなかった」とみやさんは言う。1000万円という損失は痛い。それでも「3ヶ月やってきて、何かしら感覚が育ってきている気がする」という手応えがわずかにあった。その感覚に賭けることにした。