為替変動、消費税率引き下げ・・・バリュー株投資家が注目する銘柄公開
本稿で紹介している個別銘柄:ランディックス(2981)、飛島ホールディングス(256A)、エータイ(369A)、ティア(2485)、Terra Drone(278A)、キオクシア(285A)
乱高下が激しいドル円相場、そして食料品の消費税引き下げ等々。小型バリュー株を中心に運用する個人投資家の某哲也さんは、どんな時でも「相場の予想はできないもの」と淡々としています。彼が見ているのは、変動が激しい為替やニュースではなく、目の前の銘柄が安いかどうか。
その物差しで注目している3銘柄について語っていただきました。
みんかぶプレミアム特集「不安定な相場 ズバリ!こう仕込む」第7回。
円高恩恵株が主力に
ーー一時、ドル円が160円台に乗せました。ご自身のポートフォリオには追い風でしょうか、逆風でしょうか。
結論から言うと、どちらかと言えば逆風です。去年(2025年)、150円の段階で円安はかなり進んでいたので、さすがに進みすぎだろう、円高に振れてもおかしくないと考えて、円高恩恵の銘柄をかなり持っているんです。主力に円高恩恵が多いので、逆風といえば逆風です。
ただ、主力級にするくらいの銘柄ですから、多少の円安で業績が崩れるようなことはありません。どちらに行っても、さして影響はない。強く円高に振れてくれば、主力銘柄には恩恵があるだろうとは思っています。
ーー今の時点でマイナスはないけれど、円高になればプラスに動く可能性がある、ということですね。
そう単純ではありません。円安恩恵の銘柄も普通に持っていますし、日本には円安のほうが儲かる企業が多い。円安恩恵企業の業績が悪くなって給料やボーナスが下がる、という経済全体の話まで広げると、結局どちらがいいのか、僕には分かりません。
だから、極端に動かなければいい。160円なら160円で推移してくれるならいい。1週間で10円動くようなことがあれば、どちらに振れても嫌です。大人しくしてくれ、というのが本音です。
ーーニュースは見ないというスタンスでしたね。
結局、予想はできませんから。FOMCがあるから何なのか、と言われても分かりません。だから、それで極端に株価が動いても死なないようにポートフォリオを組むというほうに意識を向けています。
願いとしては、どちらに行くにしても、ゆっくり行ってくれということです。円高恩恵の銘柄を持っていても、一気に円高に動けば日経平均が下がって、巻き添えで下がりますからね。
消費税率の引き下げは「織り込み済み」
ーー食料品の消費税の引き下げが決まりましたが、小売銘柄を持っていらしたと思います。整理はしますか。
株価はそのようなことを織り込むものですが、今のところ外食はあまり影響がありませんでした。閣議決定されて動いたかというと、むしろ堅かったくらいです。
恩恵を受ける側の食品銘柄は、若干上がったものもありました。ただ、僕はここで買うのは得意ではありません。実際に税率が下がった後で、株価が特に変わってこなかった食品系を見て、実は裏で便乗値上げをしていて利益がかなり良く出そうだ、というものを見つけたときに入る。そういうやり方です。