鳩山由紀夫が再稼働に大激怒! 「原発は便所なきマンション」「ロシアと仲良く」「太陽光の推進を」と大放言(特集:電力ひっ迫「原発反対派編」)
3.11から11年。津波が街を襲う映像をみると、あの日感じた絶望と恐怖を思い出す。福島第一原発事故により福島県内外で約3万人が未だ避難を続けているなか、日本政府は今年7月、最大で9基の原発再稼働を決めた。みんかぶプレミアム特集「電力ひっ迫」(全9回)の第7回は元内閣総理大臣の鳩山由紀夫(本名:友紀夫)さんが政府に怒りを爆発させる。「どんな津波・地震が来ても大丈夫だという状況にならない限り認めるべきではない」。原発事故を経験したわれわれ日本人は本当に再稼働を許していいのだろうか――。
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「どんな津波や地震が来ても大丈夫なら、原発再稼働を認める」
――原発再稼働に反対とお聞きしました。政権交代を果たし、鳩山氏が首相に就任した民主党政権では、原発政策を推進していましたが、なぜ態度を変えたのですか。
私たちの政権、民主党政権においては、当初、原発は「将来的にはなくなるであろうけれど、過渡的には仕方がない」という形で容認をしていました。
しかし、2011年3月11日に起きた東日本大震災の悲劇が起き、今でも住んでいた福島に帰ることができない人がたくさんいらっしゃる状況です。(原発を容認してきた)私たちは学びが足りなかったということです。
3.11で、日本という国が改めて、地震大国であり、津波大国であることをまざまざと知ったのです。今ある原発が、この次に、3.11と似たようなことが起きても大丈夫なのか。耐震設計は700gal(※)程度の揺れには耐えられるが、実際には1000galを超えているような地震は世界でたくさん起きています。例えば、東日本大震災では最大で2765galでした。これからも700galをはるかに超える地震が起きるという前提で、人の命を大切に考えていかなければならないと考えるなら、安易に再稼働を認めるわけにはいきませんよ。
どんな津波が来ても、どんな地震が来ても大丈夫だという状況になれば、私も一部の再稼働を認めてもいいと思っています。でも、日本の現状がそうでない以上、原子力規制委員会が安易に再稼働を認めるというのは正しくないことです。原子力規制委員会は、2度とあのような悲惨な事故が起きないように、科学的に判断しなくてはいけない。700gal程度の地震対策ができたくらいで再稼働を認めてしまうことを許してはいけない。