鳩山由紀夫「ウイグル報道の95%は疑わしい」「G8ロシア外しは間違い」「敵基地攻撃能力はいらない」…3回連載「日本の贖罪」#3
鳩山由紀夫元首相は、みんかぶ編集部のこれまでのインタビューにおいて、中国や韓国への最大限の配慮を示す一方で、台湾に対しては「有事を起こさない」ことを念頭に、台湾独立に加勢することに懸念を表明した。それでは、中国で起きている諸問題については、日本としてどういう立場で臨んでいくべきなのだろうか。鳩山由紀夫氏が語る外交・安保論、最終回の第3回は、中国・ロシア・敵基地攻撃能力について――。
鳩山由紀夫「ウクライナ侵攻はアメリカが仕掛けた。武器提供をすぐに停止せよ」…3回連載「日本の贖罪」#1
鳩山由紀夫「台湾に加勢したら、日本はウクライナになる」「中国も韓国も怒らせたのは日本」…3回連載「日本の贖罪」#2
ウイグルについての報道は95%が西側諸国から出ている報道であって正確ではない可能性も
――中国において、ウイグルや香港で起きていることについてはどう考えますか。ウイグルで起きている人権侵害はやってほしくないし、香港には「報道の自由」「集会の自由」が必要だと思います。
それはおっしゃる通りで、香港に関しては、若い人が自由を求める声に対して、中国本土は大人になってほしいと思いますよね。認めるものは認めたほうがいい。
ただし、香港が「中国から独立しよう」という動きになると、話は違います。例えば、日本だって沖縄が「独立しよう」となったときには日本政府だってなんとか抑えなきゃという話になるでしょう。中国の1国2制度の中で、できるだけ「香港らしいあり方を認めてほしい」という香港の願いを中国政府は認めていくべきでしょう。私から見ても、今の香港の状況は、厳しすぎると思います。
ウイグルについては、正直、よくわからないのです。私は行ったこともないし。ウイグルに行った先生から話を聞くと、ウイグルについての報道は95%が西側諸国から出ている報道であって正確ではないそうです。5%ぐらいは正しいところはあるというので、報道のタネはあるんだろうと思いますが、誇大に言われている部分がある。3人でやったものが、大変大きなデモになっているとか、そういう風なレベルになっていると言われていました。