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ここを見ろ!「円高ドル安」トレンド逆転シグナル…トランプ当選後に元銀行員・為替の専門家が買った米国株

 トランプ政権発足後、円相場は1ドル150円を超える水準で推移している。為替の動きについて、元銀行員で為替の動きを軸にトレードを行っているYS氏は「円高ドル安のフェーズはまだ先にある」と話す。みんかぶプレミアム特集「最強株」第4回では、為替に影響を与える日米の動きや、そんな中でYS氏が注目している銘柄について伺った。

目次

Xデーは12月にやってくる

 ドル円は9月に一時139円を付けましたが、いまはまた150円を超える水準で動いています。ただ私はこれを「円安に戻ってきた」とは思っていません。9月の円高は日銀の植田和男総裁による利上げ発言からの流れによるもので、投機筋が「これは下がるぞ」とどんどん資金を投入した結果、あそこまで動いてしまっただけ。本質的な円安ドル高のフェーズが来たわけではなかったと見ています。

 140円を割り込んだ後、また150円を突破するのも早かったですよね。ただその一方で、7月に付けた160円台の高値を超えるほどの勢いもありません。いまは150円台半ばごろまでくらいのレンジで、様子見している感じではないかと思います。

 今後の流れとしては、12月17日・18日の米連邦準備制度理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)、18・19日の日銀の金融政策決定会合が一つのきっかけになる可能性は大いに考えられます。いろいろな話を総合すると、どうも日銀サイドは、12月の利上げを真剣に検討しているように思えます。

 植田氏の最近の発言自体はややハト派寄りですが、それはやはり「自分の発言で日経平均株価を4000円下げてしまったこと」に対する相当なトラウマがあるからだと思います。ですからうかつなことは言えないと思っているものの、根底には「利上げしたい」という気持ちがあるはずです。

 石破茂首相は「日銀は利上げすべきではない」と発言しましたが、そもそもどこまで石破さんが経済に関する知識を持っているかについては不透明なところがあります。ですからこの発言をあまり真に受けないほうがいいと思います。経済についてしっかりと理解しているのはやはり植田総裁くらいで、その植田総裁はいま、慎重に利上げの時期を見計らっていると考えられます。

 もし12月のFOMCで利下げが決まり、金融政策決定会合で利上げが決まるとなれば、それが円高ドル安の入り口になるかもしれません。

○○がドル安の材料になる

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この記事の著者
YS

個人投資家。元銀行マン。銀行を退職し、27歳からはじめたFXでトレードを重ね、4年後の31歳で資産1億円を達成。現在は米国株投資をベースにFXを活用する形で資産を積み上げている。ブログ「YSのドル円観測日記」を運営している。(X:@yys87495867)

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