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米商務長官「テスラ株を買え」マスク氏支える“異例の推薦”に世界驚愕…独の販売数は前年比71%減

(c) AdobeStock

 トランプ米政権の元、「政府効率化省(DOGE)」を事実上率いるなど、テスラCEO以外での話題で連日メディアを賑わせるイーロン・マスク氏。だがそんなテスラが今、大きな岐路に立たされている。販売台数は世界各地で減少、車両などを標的とした放火の増加、株価下落など、転落の一途をたどっているのだ。果たしてテスラは、この逆風を乗り越え、再び成長軌道に乗ることができるのか。経済誌プレジデントの元編集長で作家の小倉健一氏が分析するーー。

目次

「もう二度とこの価格では買えない」米商務長官がテスラ株購入をテレビで推奨

 アメリカの商務長官ハワード・ラトニック氏は、2025年3月19日夜、FOXニュースの番組「Jesse Watters Primetime」に出演し、視聴者に対して「テスラ株を買うべきだ」と発言した。ラトニック商務長官は「この男(イーロン・マスク)の株価がこんなに安いのは信じられない。もう二度とこの価格では買えない」と語った。

 アメリカ連邦規則(5 C.F.R. §2635.702)は、公務員が自身の地位を利用して特定の民間企業や製品を推奨することを禁じている。米非営利組織キャンペーン・リーガル・センターの主任法律顧問ケドリック・ペイン氏は、この発言について「明らかな法律違反である」とし、AP通信(3月22日)の取材に対し「このような行為が処罰されなければ、同じことをする政府関係者が次々と現れ、腐敗のリスクが高まる」と指摘した。

 この発言に先立ち、3月13日には、ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスの南庭でテスラ車5台を展示し、自身もテスラを購入すると表明していた。トランプ大統領は赤いテスラに乗り込み「ワオ、これは美しい」と語っている。

 2025年現在、マスク氏は連邦政府の「DOGEサービス」改革の中心的な役割を担っており、マスク氏は複数の政府契約に関与している。テスラに対しては、アメリカとヨーロッパの各地で抗議活動が行われている。デモ参加者がサイバートラックに火をつけたり、テスラのショールームや車両に鉤十字を含む冒涜的な言葉をスプレーで描いたり、火炎瓶を投げつけたり、場所によっては販売店に発砲したりするケースもあった(今のところ負傷者は報告されていない)。

2025年からテスラ株価は歴史的な暴落

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この記事の著者
小倉健一

1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長就任(2020年1月)。2021年7月に独立。現在に至る。 Twitter :@ogurapunk、CONTACT : https://k-ogura.jp/contact

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