「年末に向けてジッと力を蓄える」兼業投資家が例年にも増して夏を要警戒するワケ

株式投資歴10年以上のシバウラ@株11年目さんは、副業として投資を開始しました。現在は兼業投資家として市場と向き合っており、これまでの利益は会社員の収入だけでは成し遂げられなかった額になると言います。
今回は、夏場の値動きが鈍くなる夏枯れ相場での過ごし方や、年末に向けての戦略などについて伺いました。みんかぶプレミアム特集「夏枯れ相場を勝ち抜く!一流投資家の投資術」第3回。
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派手な投資行動はリスク要因
ーー一般的に夏は企業の決算発表が少ない上に市場参加者も少なくなることから相場が動きにくく、「夏枯れ相場」と言われることもあります。シバウラさんは、投資家にとっての夏をどう捉えておられますか?
個人的には「夏枯れ」をあまり意識したことはないですが、振り返って過去のデータを見ると夏の相場が弱含みになるのは事実かもしれません。夏に株式市場が盛り上がった、なんて話はあまり聞いたことないですよね。
ーーシバウラさんも夏には様子見ムードになることが多いですか?
年末にかけての時期のほうが盛り上がりやすいので、夏はそれに向けてジッとして力を蓄えるというのが無意識にとってきたスタンスかもしれません。同じことを考える投資家が多いとすると、やはり夏枯れになるということでしょうね。
夏は投資家の数が減ることもあって、悪い材料が出るとボラティリティが高くなって大きく下げやすいんです。特に今年はトランプ絡みの材料が夏に多く出てきそうで、しかもその材料があまりよろしくない可能性もあることを考えると、例年にも増して今年は夏枯れに要警戒です。
普段やらないようなデイトレで負けたら意味がない
ーーシバウラさんは兼業投資家として活躍されています。そのお立場で、夏はどう過ごされていますか?
投資家としてやることは普段と変わりませんが、兼業投資家にとって夏は、夏休みや盆休みといった普段にないような時間があります。この時期は普段仕事中で見られない場中の相場が見られることもあるわけです。
変に時間があるせいで普段やらないようなデイトレードをやって負けてしまったら意味がないので、それならせっかくの夏ですしプライベートを充実させたほうが良いと思います。
ーー兼業投資家さんにとっての場中は、普段は縁遠い存在です。それだけに慣れないことはするべきはないということですね。