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株価が最高値更新・・・テンバガー投資家が金融・健康・M&A関連分野に注目するワケ

(c) AdobeStock

 10月の高市早苗政権発足は、マーケットの活況を呼び込んだ。日経平均株価は市場最高値を更新し、円安も進む「高市トレード」は国内外の注目を集める。

 米国の関税政策も気になるところだが、生命保険大手は2025年度の株価予測を修正し、来年には5万4000円に達するとの見通しもある。

 では、株価はどこまで上がるのか。そして、投資家たちは何に気をつけるのか。

 今回は、証券マンを経て、IR支援会社「フェアマネー」を立ち上げた代表取締役社長・永尾浩平(@FairMoney_Japan)さんに「守るべき投資ルール」などについて語ってもらった。

 みんかぶプレミアム特集「株価6万円突破?高市トレード爆発の行方」第1回。

目次

「グロース株を信じる理由」東証の改革が後押しする

ーー前回の記事で、永尾さんはIPO銘柄を全てチェックされていると明かされました。なぜIPO銘柄を確認しているか教えてください。

 仕事柄IPO企業を支援するということもありますが、IPOする企業は時代を反映した業種であったりサービスだったりするので、そこは必ずチェックしています。

 ちなみに、私の会社ではグロース市場の企業が上場日に公表する「事業計画及び成長可能性に関する事項」の作成などを行っています。東証や証券会社、弁護士から「ここまでは書いちゃダメ」「この表現はNG」といった厳しい審査を何度も受けている「事業計画及び成長可能性資料」は、「良いことばかりを書いている資料」ではありません。「自分たちの強み」「課題」「成長戦略」を限られたページの中で伝えようとする企業の努力が詰まっている資料です。「誰でも無料」で見られるため、IPO銘柄を見るときには必ずこの資料を読んでほしいですね。

ーー「グロース株はなかなか動かない」と感じる投資家も多いと思いますが、今後、企業が本気で成長に取り組むような追い風はありますか?

 良いタイミングでお伝えできる話があります。2025年9月26日に東証が公表した上場維持基準の見直しに関する概要です。この改定は、以前から議論されてきたテーマで、これまでグロース市場の企業には「上場10年経過後に時価総額40億円を超えてください」という基準がありました。

 それが「上場5年経過後に時価総額100億円以上と見直すことにする」と発表されました。東証が打ち出したもなので、発行体企業の中では今、大きな動きが起きています。つまり、「5年後に100億を超えなければ上場維持が危うい」。そのプレッシャーの中で、各社が本気で取り組み始めているというわけです。

 特に、これまで「将来性はあるが収益化はこれから」という企業ほど、今回の見直しをきっかけに事業計画を一段とブラッシュアップしています。市場に信頼される成長ストーリーを描けるかどうかが、今後の株価を左右する重要な要素になるでしょう。

 これはグロース株投資家の追い風になるのではないでしょうか。

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この記事の著者
永尾浩平

IR支援を行うフェアマネー株式会社の代表。1983年生まれ。2006年大手証券会社に入社し資産運用コンサルを行う。投資銀行・事業法人・ IR部門では上場企業の資金調達・M&A・IPOコンサル等のビジネスに従事。2019年に同社を退職後、フェアマネー株式会社を設立。IPO直前のロードショーで使用されるロードショーマテリアルや、既上場企業のIR資料全般の作成を中心としたIR支援業務を行う。https://x.com/messages/media/1985887172621451493

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