まだまだ間に合う? 総資産1億円超の兼業投資家が熱視線を送る「乗り遅れたくない人」への銘柄

本稿で紹介している個別銘柄:NEC(6701)、note(5243)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
歴史的な高値圏での推移や激しい乱高下が続く、激動の株式市場。兼業投資家ながら株式投資で総資産1億円を築くに至ったシバウラさんは、この荒波が続くマーケットで、どんな戦略を立てているのか。
今回は、シバウラさんが今注目している銘柄3選を教えてもらいました。
みんかぶプレミアム特集「物価高?景気悪化?それでも勝ち残る投資術」第2回。
目次
日本株にも変化の兆し?
ーーAI関連銘柄は米国の一強という印象がありますが、シバウラさんはどう感じていますか?
基本的には米国株がメインであるという認識に変わりはありません。米国には、NVIDIAやメモリメーカーのように「これがないとAIが成立しない」という銘柄が多いです。価格がいくら高くても需要が絶えず、圧倒的な優位性を持つ企業が揃っているので、そうした背景から、これまではやはり米国株が主役だと考えてきました。
しかし最近では、日本株にも変化の兆しを感じています。たとえばメモリを手掛けるキオクシアが非常に堅調(取材日:5月10日時点)ですが、日本からもようやく実利が伴う強力な銘柄が出てきたという印象です。私自身、同社株を手放してしまったことを少し惜しく感じていますが、今後も監視を続けて状況次第では再び投資することも考えています。
ーー時短のためのAI活用について、他におすすめの手法はありますか。
私の書籍のメインでもありますが、高配当株を選定するための配当実績が良い銘柄をスクリーニングするために生成AIを使っています。これは手動でやろうと思うとかなり時間がかかりますが、生成AIなら驚くほど短時間で済みます。
「情報の正確性」と「効率」を両立させるなら、Googleの「NotebookLM」の活用を強くおすすめします。このツールの最大の利点は、参照元を自分がアップロードした資料に限定できることです。
特定の企業の過去10年分の決算短信を読み込ませれば、そのデータのみに基づいた極めて精度の高い対話が可能になります。AI特有のハルシネーションを構造的に防ぎながら、膨大な資料から必要な数値を瞬時に抽出でき、決算分析の質を劇的に高めるツールとして、私自身も重宝しています。
また、チャートの画像認識精度も驚くほど向上しています。以前は不十分な点も目立ちましたが、現在は移動平均線の傾きや形状も正確に読み取れるようになりました。自分でチャートを読み解くのも大切ですが、まずはAIに読み込ませて客観的なテクニカル分析の一次回答を得る方が判断のスピードも速く、見落としも防げると感じています。
注目している銘柄3選
ーー今、注目している銘柄を3つ教えてください。
最近は新しい銘柄を次々と発掘するよりも、信頼できるテーマを深掘りするスタイルをとっています。そのため、どうしてもAI関連が中心になりますが、特に注目しているのは以下の銘柄です。先ほどキオクシアについてはお話しましたので、その他の銘柄を3つほど挙げさせていただきます。
生成AI「Claude」を開発するアンソロピックとの戦略的提携が大きな転換点になると見ています。同社は日本企業として初のグローバルパートナーとなり、業種特化型のAIソリューションを共同開発することを発表しました。
かつて懸念されたSaaSの終焉(既存のクラウドサービスがAIに代替されるリスク)により、株価が調整した局面もありましたが、最先端のAIエージェントを自社サービスに取り込むことで、その懸念を成長への期待に塗り替える可能性があります。単なる提携に留まらず、具体的な売上目標を掲げている点でも、業績への寄与には現実味があると考えています。この提携の真の価値は、日本の官公庁や大企業が求める「高度なセキュリティ」と「日本語能力」をアンソロピックのモデルで最適化し、NECの強固な顧客基盤へ一気に展開できる点にあります。
AIを自社開発する膨大なコストを回避しつつ、世界トップクラスの知能を既存のDXソリューションに統合できるメリットは、中期的な営業利益の底上げに直結するでしょう。
市場がかつて抱いていた既存ビジネスがAIに代替されるという懸念は、今やAIを武器に市場を拡大するというポジティブな期待感へと塗り替えられつつあります。