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女系天皇は認めるべきか――その前に考えるべき皇位継承の最大論点

 皇室の継承を巡る議論が、令和8年になっても続いている。政府・与党は皇室典範の改正を「先送りできない喫緊の課題」と位置づけ、女性皇族の結婚後も皇族身分を保持する案や、旧宮家出身の男系男子を養子として迎える案を中心に検討を進めている。高市早苗首相は衆院予算委員会などで「皇位継承を男系男子に限定することが適切」と繰り返し述べ、過去の政府有識者会議の報告書を尊重する姿勢を示している。特に、男系でない皇位継承が歴史上一度もない点を強調しつつ、養子縁組の対象を「皇統に属する男系の男子」に限る文脈での発言であることが、後日の釈明で明らかになった。

 一方で、世論調査では女性天皇を容認する声が根強く推移している。読売新聞の2025年調査では女性天皇賛成が69%、女系容認も64%に上り、毎日新聞2025年5月調査でも70%が「女性が天皇になること」に賛成した。一方で、2026年衆院選後の当選者アンケートでは女性天皇賛成が47%に低下し、反対が34%に倍増するなど、国民世論と議員レベルの乖離が目立つ状況だ。私は皇室を大切に思う一国民として、この問題を日頃から考えている。強い意見を押しつけるつもりはなく、ただ個人的に感じていることを、ここに素直にまとめてみたい。

 みんかぶプレミアム連載「小倉健一の新保守宣言」

目次

象徴天皇制における国会と皇位継承の原則

 結論から言うと、私は「天皇陛下のお気持ちを最大限尊重しつつ、国民の総意を代表する国会が最終的な制度設計を行う」という現在の枠組みが、象徴天皇制にふさわしい基本形だと考えている。ただ、その中で「陛下のお気持ちがより深く反映される仕組み」をどう作っていくかが、今後の大きな課題ではないかと感じている。

 そもそも皇位継承は、単なる一家族の家系問題ではなく、日本国憲法第1条で定められた「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」という公的性格を強く帯びている。そのため、憲法第2条で「皇位は、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、世襲する」と規定され、戦後、継承ルールは国会が定めるものとなった。これは、象徴天皇制のもとで国民の総意に基づく正当性を確保するための制度設計だったと理解している。

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この記事の著者
小倉健一

1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長就任(2020年1月)。2021年7月に独立。現在に至る。 Twitter :@ogurapunk、CONTACT : https://k-ogura.jp/contact

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