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「高配当株ほど、財務を疑え」年間配当900万円投資家が2026年の激動相場で見極める“負けない銘柄”の共通点

(c) AdobeStock

 史上最高値の更新と、地政学リスクに伴う急落。2026年上半期の日本株市場は、まさに「激動」の二文字に集約される展開となった。

 投資家たちが明日の相場さえ見通せず疑心暗鬼に陥る中で、着実に資産を積み上げ、年間配当900万円のインカムを築き上げている人物がいる。個人投資家のペリカン氏投資歴27年。ITバブルの崩壊からリーマンショックまで最前線で潜り抜けてきた彼が辿り着いた一般的な常識とは真逆の投資術とは・・・。

 今回は、変化の激しい2026年の市場環境を踏まえた、ペリカン氏の投資におけるマイルールについて伺った。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

なぜ、私は500銘柄も買うのか

ーーペリカンさんは約500銘柄を保有していると伺っています。投資の世界には「銘柄を絞り、集中投資をしなければ大きな資産は築けない」という定説もありますが、あえてこれほど多くの銘柄を持つのはなぜでしょうか。

 確かに、よく「どうやって管理しているのか」と驚かれますね。ですが、私にとってこれは「管理」すべき対象ではなく、一生持ち続けたいビジネスの「コレクション」なんです。

 多くの投資家が推奨する集中投資は、予測が当たった時の爆発力こそ大きいですが、一社に不祥事や業績悪化があれば致命傷を負いかねません。

 私にとって500銘柄への分散は、究極のリスク管理なんです。仮に一社の配当が減っても、他の499社が支えてくれる。この状態を作ることができれば、投資はハラハラするギャンブルから、着実に現金を生み出し続ける仕組みへと変わっていきます。

ーー効率を求める投資家からすれば、「個別株をバラバラと買うより、インデックス投資で十分ではないか」という疑問もあるかと思います。あえて個別株、それも日本株にこだわる理由はどこにあるのでしょうか。

 インデックス投資も一つの正解ですが、日本株には「株主優待」というすばらしい文化があります。配当という現金報酬に加え、優待というモノやサービスが届きます。

 この2つの報酬があるからこそ、相場が冷え込んでも「優待が届くからいいか」と、冷静に長期保有を続ける動機付けになるんです。

 基本的なことではありますが、この精神的な余裕こそが、2026年の激動相場を乗り切るための最大の武器になると思っています。

重要な「4つの指標」

ーーその「コレクション」に加える銘柄を選ぶ際、重視しているのは単なる配当利回りの高さではないですよね。2026年の不安定な市場環境に合わせ、その選定基準はどのようにアップデートされているのでしょうか。最新の数値を教えていただけますか。

 私が株式を選ぶ際、スクリーニングの条件としているのは主に4つの指標です。

 まず、PBRは1.0倍以下を目安としています。東証による是正要請という背景もあり、1倍を割り込んでいる銘柄には、依然として割安感とともに企業価値向上への改善期待が残っているからです。

 次に予想配当利回りですが、かつては3.8%を一つの基準としていたものの、2026年の金利上昇局面を踏まえ、現在はより高い還元を求めて4.0%以上へと基準を引き上げています。

 また、長期保有を前提とする以上、不況や暴落が来ても揺るがない「好財務」は絶対条件です。自己資本比率は最低でも40%以上を求めています。

 最後に、PERを15倍以下に設定することで、市場の過度な期待によって割高に買われすぎている銘柄を排除し、地に足のついた投資を徹底しています。

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この記事の著者
ペリカン

専業投資家。高配当株や株主優待株の収集はまさに「オタク」の域。投資歴25年の経験をもとに、2019年からは配当生活を満喫中。若い頃は「早くお金持ちになりたい」と思いながらも、短期売買で成果を上げられず悩む日々が続いていました。しかし、配当金や株主優待という「受け取る喜び」に目覚めてからは投資スタイルを大転換。売却益を追求するよりも、安定した配当収入を重視することで心の余裕が生まれ、資産も着実に増加。現在は「配当金を育てる」という長期的視点で、安定的かつ堅実な資産運用を実践中です。2025年の受取配当金見込みは740万円。著書として『はじめての高配当株』(Standards)。Xフォロワー数は4.1万人(@Pelican_Blog)運営ブログ(https://u-tai.com/)

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