第10回 オミクロン株[その3] パンデミック発生、生保・損保をチェックして万が一に備えよ!

パンデミックが急拡大し、新型コロナウイルスの感染者数は過去最多を更新しています。
いつ自分がコロナ患者になってもおかしくない状況ですから、ぜひ生命保険や損害保険を利用して、万が一の場合の減収分などを補填できるようにしてください。
目次
そもそも生命保険は支払われるのか
新型コロナウイルスに感染した場合、加入者は生命保険金を受け取ることができるのでしょうか。
結論から言えば、受け取れます。
例えばライフネット生命では下記のような説明をしています。
新型コロナウイルス感染症は、当社保険商品の約款で定める疾病に該当します。そのため、各商品の疾病に関する支払事由に該当する場合は、お支払い対象となります。
ライフネット生命のホームページより
コロナ感染者に支払われる2つの給付金
新型コロナの治療を受けた場合、自己負担はほとんど発生しません※が、生命保険各社の医療保険では、入院給付金や通院給付金の支払い対象になっています。
※ 入院費や治療費のほぼ全額が公費負担となります。
そのためオミクロン株に感染した場合も、入院給付金や通院給付金によって休業による減収を補うことができます
宿泊・自宅療養でも受け取れる「入院給付金」
入院給付金とは、医療保険の加入者が病気やケガで入院したときに支払われるお金です。
給付額は、通常は入院1日当たり5000円または1万円にする場合が多いようです。
例)発症後2日目から10日目まで入院した場合の支払い額 入院給付金日額1万円の場合 1万円 × 8日 = 8万円 |
入院給付金の支払いについて、生命保険会社は次のような対応をしています。
新型コロナウイルス感染症の治療を目的とされた入院は、(疾病)入院給付金のお支払い対象となります。
新型コロナウイルス感染症に罹患された場合で、医療機関の事情などにより、自宅またはその他病院などと同等とみなされる施設で治療を受けられる場合も、その治療期間に関する保健所等発行の証明書(入院勧告書または就業制限・解除通知等)などをご提出いただくことで、入院給付金等のお支払いの対象としてお取扱いします。
日本生命「保険金・給付金のお支払いについて」より
これを場合分けすると
感染者が | 検査で陽性 | 入院療養をした | 支払い対象になる (医師の証明書や保健所等発行の証明書等が必要) |
宿泊療養をした | |||
自宅療養をした | |||
検査で陰性 | 入院療養をした | 支払い対象になる (医師の証明書や保健所等発行の証明書等が必要) | |
宿泊療養をした | |||
自宅療養をした | |||
濃厚接触者が | 検査で陰性 | 自宅療養をした | 支払い対象にならない |
となります。
検査結果が陽性で保健所から指示を受けたり、医師から「新型コロナウイルス感染症」であると診断を受けたりしていれば、症状の有無に関係なく入院給付金が受け取れると考えていいでしょう。
ただし単なる濃厚接触者(陰性)が自宅待機した場合などは、治療を伴わない隔離であるため保障対象にならないので注意が必要です。