使うお金、使わないお金の境界線。多角的に事業を回す勝友美が実践する「最強の投資とライフスタイル」
「買う理由が安さなら買わない方がいい」。バリキャリ社長として多角的に事業を展開する勝友美氏は、自らのお金の使い道についてそう断言する。自己投資の基準は、単なる贅沢ではなく「自分の感度を上げ、仕事の解像度を上げる体験」になるかどうかだ。
彼女が「使ってよかった」と迷わず挙げるのは、自身の事業でもある100着以上のスーツと、自分の小ささを思い知らされた海外経験。一方で、エステやジムには行かず、休日のオンオフさえも明確には区別しない。世間の常識や「こうあるべき」という枠組みから解放され、自分だけの基準で時間とお金をコントロールする。本稿では、勝友美のリアルな24時間と、人生の質を高める独自の「お金とライフスタイルのルール」に迫る。全4回の第3回。
みんかぶマガジン連載「バリキャリ女性社長のワークライフ・ルール」第3回
目次
勝友美のお金のルール——使ってよかったのはスーツと「自分が圧倒される体験」
これまで「使ってよかった」と思うお金について尋ねると、迷わず「スーツ」と答えた。自身の事業でもあるため、毎シーズン新しい生地・新しいシルエットで作り続け、気づけば100着を超えた。「これをやり続けてきたから、第一線に立てているんだと思う」
スーツを作り続けることは、単なる自己投資ではなく、仕事そのものの精度を上げる。素材の肌触り、縫製のクオリティ、着た時のシルエットの変化——それを自分の体で繰り返し経験することで、お客様に提案できる言葉の解像度が上がっていく。知識と体験が一致している人間だけが持てる説得力があるのだ。
もう一つ挙げたのが、30代以降の海外経験だ。特にラスベガスに行った経験が、勝社長自身を変えたという。「世界の成功者たちの空気に触れて、自分の世界がいかに小さいかを思い知った。常に自分というスケールで見ていると、悩みも行動も全部大きく感じてしまう。でも外に出ると自分の悩みってめちゃくちゃちっぽけだったと思えるし、やろうとしていることも、全然小さいなって思える」
泊まるホテルも「気持ちが上がるところ」にこだわった。お金があるから贅沢するのではなく、上質なサービスや空間に身を置くことで感度が上がり、仕事にも還元されるという実感がある。自分への投資は、経験の質で決める。
逆に、使わないと決めている基準は「中途半端な体験にしかならないもの」だ。安い家電を選んですぐ壊れて買い替えるより、長く使えるものを選ぶ。旅行でも、その旅の満足度を下げるようなホテルには泊まらない。「買う理由がお金なのであれば買わない方がいい。お金を惜しんで中途半端になるくらいなら、むしろ経験として使った方がいい」