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金融緩和縮小、日経平均大暴落…ついにきた「2023年は倒産連鎖の年」とくにヤバい業種ワースト3

 日銀が長期金利の変動許容幅を0.25%→0.5%に拡大する。2013年に結んだ政府・日銀の政策協定アコードの見直し論(アベノミクスの修正)も浮上していたため、水面下では政策転換への準備が進んでいるのだろう。それを受けてか、20日の日経平均株価は終値669円安の2万6568円に大幅下落した。市場関係者らは「これから大量倒産が始まる」と警戒感を強める。ライターの樋口正氏が日本で倒産連鎖が始まっている現状と、これからもっと厳しくなる未来をレポートする――。

8カ月連続倒産増。22年通算倒産件数は3年ぶり増加に転じる見込み

 倒産連鎖が止まらない。

 東京商工リサーチによれば、2022年11月の全国企業倒産件数は581件(前年同月比13.9%増)で、8カ月連続で前年同月比増を記録した。8カ月連続の増加は、2019年9月から2020年4月以来の2年7カ月ぶり。負債総額は11月では2年ぶりに1000億円を超えた。

 帝国データバンク(以下、TDB)の調査でも、11月の倒産件数は570件。前年同月よりも100件以上増加し、7カ月連続で前年同月比増を記録した。11月に前年同月比で100件以上も増加したのは、なんと、2008年のリーマン・ショック以来の数字だという。負債総額は、こちらの場合3年ぶりの1000億円超えになった。倒産は負債「5000万円未満」の中小零細企業が最も多く315件。1〜11月の累計倒産件数は5784件で、22年通算の倒産件数は、前年の6015件を3年ぶりに上回る見込みだ。

ゼロゼロ融資が終了。2023年、ゾンビ企業群に待ち受ける倒産連鎖

 さて、なぜここ2、3年、倒産件数・負債総額ともに抑えられていたのだろうか。それは、公的機関による新型コロナウイルス関連融資、別名「ゼロゼロ融資」の存在が大きい。

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