万博のために大阪にマンションを購入!毎日万博に通いながら「ほったらかしで利益6000万円」がなぜ実現するのか

本稿で紹介している個別銘柄:三菱地所(8802)
株価が乱高下する不安定な株式市場でも「フルポジションのスタンスを変えない」と話すのは、バリュー投資家の「かぶ1000」氏だ。
現在、2025大阪・関西万博(大阪万博)に通い詰めており、「株を見る時間がほとんどない」と話す。
かぶ1000氏の年初来の利益は6000万円に及ぶ。なぜ、ほったらかしでも利益が出るのか。かぶ1000氏が考える投資の在り方についてうかがった。みんかぶプレミアム特集「夏枯れ相場を勝ち抜く!一流投資家の投資術」第7回。
目次
万博のために大阪にマンションを買う
正直に言うと、最近はあまり株式投資に力を入れていません(苦笑)。なぜなら、大阪万博があるからです。私は2005年の愛・地球博で万博にハマり、2010年の上海万博、2015年のミラノ万博にも初日から行き、2021〜22年のドバイ万博ではコロナ禍でしたが87日間にわたり現地に行って万博を堪能しました。
今回の大阪万博は、いまのところ毎日行っています。すでにパビリオンはすべて制覇し、いまは世界各国パビリオンのレストランの全制覇を目指しています。今回は、大阪万博に毎日通うために、大阪にマンションを購入しました。最初は賃貸にしようかと思ったのですが、半年だけ借りるのも難しいうえ、半年間のためだけに家具や家電・エアコンなどをすべて準備するのも大変だと感じていたところ、たまたまいい物件があったので購入してしまいました。
万博には、投資につながるヒントもたくさんあります。たとえばドバイ万博のときには、現地で「スシロー」が大人気でした。万博が終わった後に「ドバイに残ってくれ」という署名活動までSNS上で起こったくらいです。私は万博終了後、株価が下がったタイミングで「海外でのポテンシャルは非常に大きいはず」と自信を持って買ったところ、株価は3倍近くまで上昇しました。
今回も万博に行ってみて、「これはよさそうだ」と思った銘柄もありました。万博には、いろいろなアイデアや最新技術が溢れています。とくに6月から9月にかけては、一般的に「夏枯れ相場」と言われていますが、もしあまり買いたい銘柄がなかったり、めぼしいテーマがなかったりするときこそ、視野を広げるチャンスです。そんなときには万博からヒントを探してみてもおもしろいのではないでしょうか。投資のチャンスは結構身近にあるものです。
ほったらかしでも6000万円のプラス
いまはこのような生活を送っているので、基本的に株はほったらかしです。万博が始まる前からこうなることはわかっていたので、それを見越して厳選したポートフォリオにしているからこそ放置しても平気なんです。
たとえばこの春は、“トランプ関税”で市場が大きく揺れましたよね。その後の対応を見ていても、今後関税によりどのような影響が出てくるのかが読みづらいところです。
為替については、前提として私は140円台を中心にプラスマイナス10円前後で動くことを想定しており、あまり大きな変動はないと思っています。ただもし関税と為替がダブルで大きく変動してしまえば、その影響を受ける銘柄はどうしても業績が悪化する。ですのでそういった銘柄はなるべく避けました。