今からでも遅くない!金融資産8億円投資家が語る「AI株ブーム」の乗り方

エヌビディアの株価は2年で10倍を超えた。日経平均株価は史上最高値を更新し、金価格もかつてない水準に達している。「投資ブームに乗れた人」と「乗れなかった人」の資産格差は、ここ数年で急速に広がっていることだろう。
「あの時買っておけばよかった」。そう悔やんでいる人も多いはずだ。だが、本当にチャンスは終わったのか。
「米国企業の収益力はまだまだ強い。割高感はあるが、さらなる上昇局面に入る可能性もある。上昇局面に乗るのはいまからでも遅くない」
8億円超の金融資産を運用し、投資系YouTubeチャンネル「たぱぞう投資大学」を運営する「たぱぞう」氏はこう語る。
AIが牽引する株高の波はまだまだ終わっていないのか。8億円投資家が実践する、今からでも乗れる具体的な方法とは―。連載全3回の第1回。
目次
日経平均6万円でも米国株は買うな⁉
日経平均株価が最高値を更新し、「日本株のさらなる上昇局面が来たのかもしれない」と感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、ここ数年で日本株は大きく様変わりしました。東証による改革要請を受けて企業が自社株買いや増配に動き、外国人投資家の資金も流入している。かつての「低PER・低成長」という日本株のイメージは、徐々に塗り替えられつつあります。
ただ、私はそれでも米国株をメインの投資先に据え続けています。理由はシンプルで、今この瞬間に世界で最も大きなお金が動いているテーマ、AIの恩恵を最も直接的に受けているのがエヌビディア、マイクロソフト、メタといったアメリカ企業だからです。
日本にも半導体関連や製造装置メーカーなど恩恵を受けている企業はあります。ただ日本株全体で見ると、景気に敏感な銘柄が多く、外部環境の変化で大きく振れやすい。
「日本株が上がっているから」という理由だけで軸足を移すのは、少し待った方がいいと私は思っています。
日経平均が6万円になろうと、私は米国株中心のポートフォリオを変えるつもりはありません。
割高でも好調が続く米国市場
「でも米国株は割高では?」という声をよく聞きます。ここで出てくるのがPER(株価収益率)という指標です。たとえば1株あたりの利益が100円の企業の株価が2000円なら、PERは20倍。この数字が高いほど「将来の成長を織り込んで高く買われている」、つまり割高な状態とされます。
今の米国株のフォワードPER(今後1年の予想利益をもとに算出したPER)は21倍程度で、過去の平均をやや上回っています。これだけ見ると、確かに割高と言えるかもしれません。
ただ、だからといって買わない理由にはならないと私は考えています。注目してほしいのは企業の収益力です。直近の決算を見ると、S&P500全体の前年同期比増益率は13%。これが確定すると、5四半期連続の増益、2桁増益が続くということになります。売上高も前年同期比8.8%増で着地する見込みです。これだけ強い収益成長が続いている市場は、世界を見渡してもアメリカ以外にありません。
割高感はEPS(1株あたりの純利益)の成長が時間をかけて解消してくれます。株価が同じでも企業が稼ぐ利益が増えていけば、自然とPERは下がり割高感は薄れていく。今はまさにそのプロセスの途中です。もちろん短期的な調整はあり得ます。
私自身、この1〜2年で一度大きな調整が来る可能性を想定して、ある程度の資金を手元に置いています。ただ、それはあくまで仕込みのタイミングを見るためであって、米国株から撤退するという話ではありません。長期で見れば、景気拡大は続くと私は楽観的に捉えています。