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急落局面では買い増しに動く!“億り人”バリュー投資家が注目する優待銘柄

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:コメダホールディングス(3543)、ヨシックスホールディングス(3221)、ヤマエグループホールディングス(7130)

 相場の変化を敏感に察知し、レバレッジのアクセルとブレーキを使い分けるバリュー投資家・某哲也さん。

 ニュースに惑わされず、投資の基本を極めることで実現する手間をかけない資産運用が長く続けるためのコツだと言います。いま注目すべき優待株の魅力を伺いました。

 みんかぶプレミアム特集「激動 トランプ一強時代の勝ち方」第4回。

目次

PER基準の投資判断

ーー某哲也さんは独自のスクリーニングルールを設けていますよね。株を買うときには全ての項目をクリアしていなければ買わないのでしょうか?

 そんなことはありません。基準はあくまで「第一関門」としての目安であり、最終的には銘柄の全体像を見て、その欠点を許容できるかどうかを総合的に判断します。

 たとえば、配当利回りが2%強で、基準としている2.5%にはわずかに届かない銘柄があったとします。本来ならそこで見送るのが基本ですが、それを上回るほどの「買いたい理由」があれば買います。事業の成長性が極めて高かったり、自分の中で「これはさすがに割安すぎるだろう」という強い確信があったりすれば、柔軟に購入に踏み切ることもあります。

 一つの指標に縛られすぎて、せっかくの好機を逃してしまっては本末転倒です。実戦においては、ある部分のマイナス面を補って余りある魅力があるか、あるいはその欠点が一時的なものに過ぎないかといった多角的な視点を持つことが重要だと考えています。

ーー某哲也さんは現物・信用をされていますが、信用取引ではどのぐらいの額を動かしているんですか?

 自分の中の基本ルールでは、常時1.2倍程度です。たとえば1億円の資産があるなら、2000万円分を信用取引で立てるイメージですね。急落局面では買い増しに動くため、最大で1.7倍までと決めています。

 ただし、2023年から2024年にかけては「PBR1倍割れの是正」という大きなテーマがあり、バリュー株の底上げ効果が非常に強かった。ここはアクセルを踏むべき局面だと判断し、ルールを超えて2倍程度までレバレッジを引き上げていました。それが幸いして成果につながりましたが、現在はプライム市場でもPBR1倍超えの銘柄が増え、その恩恵も収束しつつあります。今は元のルールに戻していく過渡期で、現状は1.5倍程度。少し持ちすぎている状態だったので、今年3月に一部を切って調整しました。

注目の優待銘柄3選

ーーいま注目している銘柄を教えてください。

 今回は趣向を変えて、株主優待が魅力的な銘柄をピックアップしてみました。まずは、喫茶店のコメダ珈琲店を経営するコメダホールディングス【3543】です。

 コメダ珈琲は全国展開に成功し、各地で利用者に受け入れられています。一般的に飲食店は回転率を重視しますが、コメダは逆に「長居してほしい」というスタンスを大切にしています。仕切りのある高い背もたれのソファなど、居心地の良さを追求した空間作りが、長年愛されている理由でしょう。

 USB電源も完備されており、お昼時にはサラリーマンが長居してコーヒーをおかわりし、おやつまで注文するといった光景がよく見られます。回転率を追うのではなく、滞在時間を延ばして客単価を上げる戦略が成功していると感じます。

 また、四季報を見ると分かりますが、コメダは「飲食」ではなく「卸売業」に分類されています。基本はフランチャイズ展開で、本部が店舗にパンなどの食材を販売し、使用料を得る仕組みです。そのため、コロナ禍だった2020年度も赤字にならず、安定して黒字を維持していました。

 出店余地もまだ全国にありますし、株主優待も魅力的です。100株保有で年2回、電子マネー「KOMECA(コメカ)」が各1000円分贈られ、議決権を行使すればさらに追加されます。さらに便利なのが、家族で複数名義持っている場合、アプリを使ってポイントを一つに合算できる点です。レジで複数のカードを出す手間が省けるので、家族全員でコメカを作って保有すると非常にお得感があります。

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この記事の著者
某哲也

某哲也(@19830128to ) 29歳までに貯めた1000万円を軍資金に、高配当バリュー株を基盤とした「レバリュー投資」を実践。時にはレバレッジを味方につけて攻めの投資を行い、資産を着実に増やしています。幼少期からの金融教育に関心を持ち、「5歳から始める金融・投資教育」を執筆中。今年2月中に発売予定。現在は5億円を運用中。

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