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「どこかで調整が来るのは当然」もう情報に踊らされない! “億り人”バリュー投資家が「モノ」の価格にこだわる理由

(c) AdobeStock

 「ニュースは見ない」「安く売らない」。独自の哲学を貫き、億単位の資産を築き上げたバリュー投資家・某哲也さん。

 彼は相次ぐ相場の急落をどう乗り越えたのか、情報に踊らされないためのルールはどう設定しているのか。

 億超え投資家が実践する最も合理的でシンプルな投資判断の基準を公開します。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

ニュースを見ずとも資産は築ける

 ーー新しく書籍を出されたそうですね。どんな内容ですか?

 今年は、初の著書『学校では教えられない、人生の「期待値」の考え方 「5歳」から始める金融・投資の勉強法』(パンローリング)を出版しました。

 私は専業主夫兼投資家として子育てをメインに担ってきたので、子どもとの関わりを大切にしてきた投資家としての視点を活かして執筆しました。コンセプトは「親子で読む本」です。子ども向けというよりは、まずは親御さんに読んで理解していただき、それをお子さんに伝えていく。本の内容は子どもには少し難しい部分もありますから、親子で一緒に読み、共に成長していってほしいです。

 また、私自身が投資手法の省力化を目指して、簡潔でシンプルでありながらある程度のパフォーマンスを出せる方法を模索してきました。そのシンプルさゆえに、子どもや初心者の方の入り口として私の手法はぴったりだと思っています。小さいお子様を持つ親御さんはもちろんのこと、始めたてや迷子になっている初心者投資家の方へもオススメしたいです。

ーー書籍ではバリュー投資家ならではのことも書いているそうですが、某哲也さんは3月の株価急落を見てどう感じられましたか?

 「久々に急落が来たな」という感覚です。令和のブラックマンデー(2024年8月)、トランプ関税ショック(2025年4月)などありましたが、基本的には強い相場が続いていました。

 投資家の皆さんは改めて感じたと思いますが、株価が上がり続けることはありません。どこかで調整が来るのは当然のことで、それが来たと受け止めています。

ーー日々の相場に関わるニュースなどはチェックされますか?

 私はSNSなどでも「ニュースは見ない」と公言しています。投資が好きな人なら情報収集も苦にならないでしょうが、一般の「資産形成のために投資をしたい」という方は、なるべく手間をかけずに進めたいはず。私もそちら側の考えです。ニュースを見なくても成立する手法を自分で練っていますし、実際、私自身もほとんど見ていません。

ニュースは見ずとも「コレ」は見る

ーーでは「これだけは絶対に見る」というものはありますか?

 銘柄選びの段階や日常生活でチェックするのは、「物」の値段ですね。スーパーやドラッグストアへ行けば、インフレがどれくらい進んでいるか肌で感じられます。さらに一般の方々の声も大切です。家計がどの程度圧迫されているのか、給料と物価高の兼ね合いはどうなっているのか。そして今、どれくらいの人が新しく投資に参入しているのか。これまで投資に無縁だった人がどれくらい興味を持ち、NISAという言葉を知っているのか。そうした生の情報収集を重視しています。

ーーその情報収集はどこでされるんですか?

 私は幸い、これまで子育てをメインでやってきたのでママ友が多く、ママ友とランチに行ったり、買い物中にばったり会ったりしたときに「投資をしていない一般家庭の人は、今のインフレや物価高をどう感じているのか」など、それとなく意見を聞いています。

ーー資産が「億」を超えても、庶民の感覚を大事にされているのですね。

 放っておくと感覚がかけ離れてしまうので、むしろ強く意識しています。今の物価高で家計が苦しい局面でも、投資家目線では「物の値段が上がっている=インフレが進んでいる」ということであり、それは巡り巡って株価に反映されます。家計の圧迫が年間数万、数十万円だとしても、株価で返ってくる分は何百万円、何千万円という単位になります。

 1000円や1万円の価値、あるいは5000円の外食がどれほどの贅沢なのかという感覚を持ち続けるために生の情報を入れて、その感覚から離れないように努めています。

ーーイランなどの地政学・軍事リスクについては、どの程度考慮されていますか?

 短期的には原油価格が上がり、あらゆる企業の原材料費などに影響が出るでしょう。次回の本決算では来期予想も出ますが、原材料高を見込んで控えめな予想を出してくる可能性はあります。

 ただ、私は現物投資に関しては長期目線なので、いまの戦略への影響はないと思っています。

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この記事の著者
某哲也

某哲也(@19830128to ) 29歳までに貯めた1000万円を軍資金に、高配当バリュー株を基盤とした「レバリュー投資」を実践。時にはレバレッジを味方につけて攻めの投資を行い、資産を着実に増やしています。幼少期からの金融教育に関心を持ち、「5歳から始める金融・投資教育」を執筆中。今年2月中に発売予定。現在は5億円を運用中。

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