初月250万円の売上を叩き出した「熱狂を生む開発手法」の全貌…AI時代に求められる能力とは
「個人が作ったアプリでは、企業には勝てない」――そんな常識を軽やかに覆し、たった一人で開発したタスク管理アプリで初月250万円の売上を叩き出した人物がいる。ソフトウェアエンジニアのなつみかん氏だ。
同氏は、企業が作り上げる「架空のペルソナ」に向けたサービスではなく、個人の内面から生み出される解像度の高いプロダクトこそが、熱狂的なファンを生むと語る。
本稿では、同氏が自身の抱える課題と向き合い、SNSを巻き込んで開発を進めた驚きの手法を徹底解説。未経験からでも熱量の高いユーザーを獲得するためのロードマップを余すところなく語っていただいた。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「副業・スモビジで億り人に 令和の稼ぎ方新常識」
目次
既存ツールでは全く解決できない…開発の原動力となった「ママエンジニアの切実な悩み」
私が開発した「Any Planner」というタスク管理アプリが、リリース初月から250万円という多くの方に手を取っていただけた背景には、私自身の抱えていた強烈な悩みがありました。
実は私自身、ADHDの診断を受けています。「これをやらなきゃ」と思った瞬間に、別のことに意識が飛んでいってしまうことが多く、思いついたことをすぐに書き出せるようにしたいと考えていました。
自分を律するためのツールを求めて、Notionなど様々な既存アプリを試しました。しかし、どれも多機能すぎて操作に時間がかかったり、何タップかする必要があったりと高機能すぎたので、「今すぐ、パッと書き出したい」という私のニーズには合致しませんでした。
iPhoneの純正メモ帳で箇条書きにして使用していた時期もありましたが、タスクの進捗管理という面では機能的に足りず、限界を感じていました。
既存のツールで解決できないなら、エンジニアである自分が「私と同じような人のための、超直感的な専用ツール」を作ってしまおう。これが、アプリ開発の直接的なきっかけです。
個人開発者が企業を凌駕するために必要な“圧倒的な武器”とは
多くの企業は「20代女性、都内勤務のOL」といったように、架空のペルソナを設定してプロダクトを作ります。
一方で個人開発の強みは、「自分自身が強烈に困っていること」を起点にできる点にあります。「自分が本当に欲しい機能」「自分が絶対に毎日使うUI」をとことん追求しているため、課題に対する解像度が桁違いに高いのです。
実際、私のアプリはADHDの方のために設計したタスク管理アプリです。1日の流れをタイムラインで可視化し、「いつ・何をするか」をシンプルに整理できます。結果的に、それが同じような悩みを持つ人たちの心に深く刺さるプロダクトになりました。
個人開発者でも企業に勝てる最大の理由は、「当事者だからこそわかる、課題への圧倒的な解像度」にあると考えています。