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「今日・明日の株価」を予想してポジションを組むのは止めよう! 3億円運用の個人投資家がたどり着いた激動相場の対峙法

(c) AdobeStock

 3億円以上の資金を運用する個人投資家のkenmo@湘南投資勉強会さん。中小型株の売買を得意としていましたが、現在は「変化の痛み」を受け入れながら、手法のアップデートを進めています。

 乱高下が激しいこの相場で着実に資金を増やすには、どんなマインドセットが必要なのか?

 4月下旬に史上初の6万円を突破した日経平均株価はさらに上を目指すのか否か。その考えを伺いました。

 みんかぶプレミアム特集「まだ上がる?また下がる? 2026下半期の攻め方」第5回。

目次

激動の波に立ち向かうには?

ーーボラティリティが非常に高い状況ですが、現在は逆指値などを置いていますか?

 逆指値は普段から置いていません。ロットも大きいですし。資産がまだ少なく、資金管理が苦手な人は逆指値を置いても良いかもしれませんが、今はボラティリティも大きいので、一瞬だけ損切ラインに引っかかってすぐに切り返すこともあります。何よりPF(ポートフォリオ)全体のバランスを見ながらポジションを調整すべきです。機械的な逆指値によってPF全体の攻守のバランスが崩れるのは避けたいところです。

 今はボラティリティの大きいAI半導体関連の銘柄、株価は軟調だけどあまりにも安すぎる銘柄、日経平均に連動する銘柄、日経平均との連動の薄い銘柄、大型株、中小型株などをバランスよく組み入れ、日々どのようなマーケット環境になっても対応できるようなバランスが大事だと思っています。

 ただし、個別銘柄の決算が想定以上に悪かったり不祥事があったりして下げるのであれば、その情報が出た瞬間に売るという行動をとります。

 一方、トランプ大統領の発言などでマーケット全体が下がるのは、もう気にしない方が良いと思います。イラン情勢のニュースでマーケットはもう過度な反応をしなくなりましたし、4月に入り日経平均もすぐに戻しました。中長期的に日本株を買いたい人がまだまだいる状況なので、目先のボラティリティに一喜一憂せず長い目で株をただ持っておけば良いと思っています。 

ーーボラティリティの高い相場にはどうやって臨んでいますか?

 まず「波を乗りこなす」という発想自体を止めています。米国のトランプ大統領の発言一つマーケットが急変するような今の相場で、今日明日の株価の動きを当てて波に乗るのは、正直に言って無理ですし、目先の小銭を稼ぎに行こうとすると大局を見失って全体の大きな流れに置いて行かれるリスクの方が大きい。

 今のマーケットは参加者が「今日・明日上がる株は何か」と上がっている銘柄に資金が一気に押し寄せ、下がり始めたら瞬時に資金を抜いていく。その結果、凄まじいボラティリティが発生しています。銘柄によっては一日で10%下がることもありますし、反対に一日ポジションを外しているだけで10%上昇してしまうこともある。こうした状況を見て、今日・明日の株価を予想してポジションを組むのもう止めようと決意しました。

 ボラティリティが大きく、一見して短期トレードによって大きな収益チャンスがあるように感じますが、多くの人にとってそれはまやかしです。一握りの上手いトレーダーに結局駆られるか、大きなチャンスでしっかりロットを張れずに機会損失となるだけです。ボラティリティが大きい中で今大事にしているのは1〜5年といった中長期の視点を持つこと。

 目先の上げ下げを追いかけるトレードに人生を捧げる価値はないと考えます。現在は、買いのレバレッジを1.3倍ほどかけてインフレと日本株買いというビッグウェーブに乗りつつ、短期的な株価の上下を無視して「どうせ1年後には今より上でしょ」といった心構えで相場に対峙しています。

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この記事の著者
kenmo

サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用する。主に1年で2倍を狙えるような日本の中小型株を得意としている。2018年より湘南投資勉強会を主催し、IR説明会も多数実施。個人投資家の側に立った、企業を鋭く掘り下げる質問にも定評がある。著書「5年で1億貯める株式投資」は19万部突破のベストセラーに。

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