労働地獄にハマる人と、スモビジで年商10億を稼ぐ人の決定的な差。「収入の天井」を突破するために、まず手放すべき“ある業務”。
Web集客を主軸に年商10億超えの事業を作り、事業売却を経験した古瀬貴将氏。X(旧Twitter)では「サーモン」というアカウント名で発信する彼は、事業を大きくするための「仕組み化」の重要性を説く。しかし、そこで待ち受けているのは、「自分でやれば100万残る利益が、人に任せると10万まで減ることもある」という、誰もが避けて通れない痛みを伴う期間だった。
なぜ優秀な人ほど「手放すこと」に恐怖を感じるのか。そして、自分の時間を削らずに利益を生み出し続けるにはどうすればいいのか。今回は、マネジメントが苦手な人でも実践できる「少人数チーム構築法」のリアルに迫る。全4回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「副業・スモビジで億り人に 令和の稼ぎ方新常識」
目次
「自分でやった方が早い」の罠。年商10億超えの起業家が感じた“収入の天井”を破壊する原動力
ビジネスを立ち上げた当初、私は文字通り「全ての業務」を一人でやっていました。案件を取ってくる営業活動に始まり、広告のバナー作成、コピーライティング、画像や動画の編集、さらにはWordPressの設定から運用後の数字チェックまで。当時は、夜中もずっと広告の数字が気になって画面に張り付いているような状態でした。
もちろん、最初はこれでいいのです。全てを自分でやるからこそ、ビジネスの細部に対する「解像度」が上がり、何が重要で何が不要かが見えてくるからです。
しかし、ある時ふと気づきました。「これ、ずっと自分自身がやり続けるのは無理だな」と。「自分でやったほうが早いし、納得のいく仕上がりになる」というこだわりは、裏を返せば「自分の稼働時間が収入の天井になる」という宣言でもあります。当時の私は、体力的な限界と同時に、強烈な面倒臭いという感情に襲われました。
実は、この面倒臭いという感覚こそが、次のステージ(仕組み化)へ舵を切るための最大の原動力になります。
利益が100万から10万に激減する「魔の期間」
いざ「人に任せよう」と決意したときに、多くの人が挫折する残酷な現実があります。私自身の経験でも、他人に業務を任せた瞬間、クオリティや効率がガクンと落ち、パフォーマンスが自分の「0.8倍」にも満たなくなる痛みを何度も経験しました。
例えば、自分がプレイヤーとして全力で動けば100万円残せていた利益が、人を採用して任せた途端、教育コストやミスによって10万円まで落ちてしまう――。仕組み化の過程では、そんな極端なケースも十分に起こり得ます。
この「魔の期間」に耐えきれず、「やっぱり俺がやった方がマシだ」と現場に戻ってしまう人は非常に多いのです。しかし私は、「自分は一生プレイヤーでいるのではなく、経営者になるんだ」という目標を持っていました。目先の利益を削ってでも、自分の「時間」を取り戻すための投資として人に任せる。この痛みに耐えられるかどうかが、事業を大きくできるかどうかの境界線になります。