資産2億円投資家が見る2026年後半の展望、そして個人投資家が備えておくべきこと
高値圏で不気味な横ばいが続く日本株。ここから買って良いのか、それとも降りるべきか。判断に悩んでいる投資家も多いことでしょう。
文房具店主としても仕事をこなしながら、資産2億円を築いた「名古屋の長期投資家」ことなごちょうさんは、この相場をどう見ているのか。
2026年後半の相場観と、「攻め」に転じるための戦略を語ってもらいました。 インタビュー連載全2回の第1回。
ーー2026年後半から年末にかけて、株式市場に対してどんな相場観をお持ちですか?
ずっと軸にしている大前提として、資本主義経済のもとでは株価は上がり続けるものと考えています。バブル崩壊後、日経平均株価は落ち込んでいましたが、その後のアベノミクスからは長期的な右肩上がりとなっています。基本的に資産の大部分は株で持っておきたいと考えています。
多くの方がご存じのように、日経平均株価はキオクシアをはじめとするハイテク株の寄与度が大きく、ハイテク指数のようになっています。そうなるとハイテク株の強さが続く限り、今年6月ほどの上げ方は厳しいとしても、底堅い動きになると見ています。
ーーその相場観には、どんな要因が関わっているとお考えですか。
ハイテク株を牽引しているのは米国市場です。米国では今年、中間選挙があります。FRB(=連邦準備理事会)の新しい議長になったケビン・ウォーシュ氏には、利下げを主張するトランプ大統領に任命してもらった関係性もあって、積極的な利上げはしにくいのではないかと見ています。そうなると中間選挙の11月3日までは株価に配慮した政策になりやすいのではないでしょうか。
もしも、底割れをするような下げがあったとしても、すかさず何か対策を打ってくる可能性もありますね。
7万円台で年越しも
ーーずばり、年末の日経平均株価はどの水準にあると思われますか。
日本株には、年末にかけて上がることのほうが多いという傾向があります。年末は資金が入りやすい時期でもあるため、年末には7万円を超えて、7万円台で年越しとなるんじゃないか、と願望込みで考えています。
ただ、去年の年末にも予想を立てていましたが、その時点でまさか今年こんなに上がるとは予想していませんでした。上方向に予想が外れたことになるわけですが、それを踏まえるともっと「上」があってもおかしくはありません。
ーー上方向に予想が外れた要因は、やはりAIや半導体でしょうか。
去年と今年とでは、生成AIを取り巻く環境がまるで違うものになりました。特定の人たちのものではなくなり、一般にも浸透しつつあります。急速に市場が拡大するとそれが材料となり、株価を上方向に押し上げるエンジンになりやすいと思います。
しかし、AIや半導体だけが株価を押し上げたわけではありませんでした。一部の銘柄の乱高下に注目が集まりやすいですが、実は今年は日経平均株価が31%も上昇しています。30%を超える上昇は、この30年を見てもITバブル、郵政解散、アベノミクスの相場くらいです。AIバブルという名前がついている相場ですが、それだけとも言い切れない歴史的な相場を目の当たりにしていると考えたほうが良いのかもしれません。