日経平均4万円へ!日本経済「完全復活の道筋」を株のプロが徹底解説…”国を支えるのは結局大企業”注目王道銘柄10

本稿で紹介している銘柄:三越伊勢丹(3099)、日本航空(9201)、JR東海(9022)、東京エレクトロン(8035)、三菱重工(7011)、日本製鉄(5401)、三菱商事(8058)、ソニーグループ(6758)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
脱コロナの経済再生に向けて本格的に歩み出した日本経済。はたして日本株の投資家は、経済再生の恩恵を受けることができるのだろうか。みんかぶプレミアム特集:「最強日本株80」全予測、第5回では、相場の酸いも甘いも知り尽くしたご意見番、株式評論家の植木靖男さんに、日本経済再生を担う王道株10銘柄を挙げてもらった。
目次
脱コロナ本格化、まずインバウンドが日本経済に火をつける
これから投資したい日本株の本命銘柄は何か。その前にまず、いまの日本経済を読み解くキーワードをいくつか挙げてみましょう。最も大きな流れは「間違いなく今年はコロナ禍から社会が正常化する1年になる」ということです。そうした中で期待されるのが、インバウンドの回復です。政府は、5月8日にコロナの水際対策を終了すると発表していますが、すでに街には外国人の姿が目立ち始め、今後は出遅れていた中国人たちも次々と日本を訪れるようになるでしょう。さらにコロナ禍の3年間に、個人の貯蓄額が1000兆円を超えるところまで積み上がっています。これらが消費に回ってくることが期待されます。
加えて、大企業を中心とした賃上げの動きがあります。これが中小企業を含めた日本経済全体に波及するかどうかは、もう少し慎重に見る必要があるでしょうが、少なくとも景気の刺激材料にはなるでしょう。こうした明るい材料を前提として、私が今年以降の日本株の本命銘柄として挙げたいのが、三越伊勢丹(3099)、日本航空(9201)、JR東海(9022)の3社です。
インバウンドは、コロナ前の水準では3000万人を超えていました。今年どこまで回復するかは分かりませんが、将来的には、政府が8000万人を目指すと言っているわけですから、大きな成長市場であることは確かです。3社とも、インバウンドを中心に、消費が爆発的に伸びる可能性を秘めたセクターの代表格で、そう考えれば、これら3銘柄の現時点の株価は安い。いま、買っておいて損はない銘柄だと思います。