「これはおさえとけ」配当株投資はこの3銘柄からすべてが始まる! 年間配当100万円の猛者投資家が辿り着いた保有ルール
学生時代に株式投資を始め、リーマンショック時の失敗を経て、配当株投資に目覚めた投資家の配当太郎氏。初の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディアパブリッシング)もSNSで評判に。2024年から開始が予定されている新NISA制度なども注目を集めている中、配当も非課税になるため、配当株投資に興味を持ち始めたという人も多いだろう。今回は配当株投資で負ける人と勝ち続ける人の特徴の違いについて話を聞いた――。
配当株投資において下落は買いのタイミング
刻々と状況が変わり続ける株式市場では、周囲に流されず、粛々と取引を実行することが成功の鍵です。配当株投資に限らず、投資でやってはいけないことのひとつに、自分自身が決めたルールに則った行動ができないことがあります。デイトレやバリュー株など投資手法はいろいろありますが、どれだけ利益が出たら売る、どれだけ株価を下げたら損切りをするなどのルールを決めておくべきでしょう。
私が実践している配当株投資は、企業から株主に分配される「配当金」によって利益を得る投資スタイルのことを指し、私はキャピタルゲイン(売却益)ではなく、インカムゲイン(配当金)で主に利益を得ています。株価よりも株数と配当金が物を言うので、下落は逆にチャンスだと思って、しっかりと買いスタンスを貫くタイミングです。
そのルールを簡単に変えてしまう人は、いずれ投資で負けてしまうと思います。最近は全体的な株価もかなり上がってきているので、買いづらい銘柄もあると思いますが、株数を何株まで増やすと決めたのであれば、キャッシュに余裕がある限り、そこに至るまでは粛々と買っていくべきです。
株価に一喜一憂せず、最低10年間は保有する
私自身、投資を始めたばかりの2006年頃は自分の投資スタイルというものがありませんでした。運良く儲かればいいし、儲からなかったら仕方ないという感じでした。「これが上がりそうだな」「何か勢いあるな」くらいの感覚で、ほとんど何も考えず適当に買って売っているようなスタイルでしたが、たまたま市場が良かったので比較的簡単に利益を出すことができました。