「勝てるはずなのに勝てない」12ヶ月中9ヶ月負けた元証券マンが、証拠金25万円から1.9億円を稼ぐまで

証拠金25万円を元手に、FXでの累計利益1.9億円。はんさん氏がそこに至るまでの道のりは、一直線ではなかった。大手証券会社を退職した直後は貯金が減り続け、月1,000万円を稼いだウェブ事業も崩壊。復帰後のFXでは1年以上勝てない時期が続いた。全4回の第1回
みんかぶプレミアム連載「FXで最短で億り人へ 世界経済の流れを読み切る!」
「ゴリゴリの営業」だった男が、退職後に踏み込んだ「お金がどんどん減っていく」世界
はんさん氏のキャリアは、トレーダーではなく営業マンから始まっている。
「新卒で入ったのは国内の大手証券会社で、ゴリゴリのリテール営業ですね。そもそも証券会社の社員はFXができないので、為替を触るという発想自体がありませんでした。株は興味があったので、学生時代に少しだけやっていました」
その会社を2年半で退職したのが2009年9月。無職になった彼がまず始めたのが株式ではなくCFDだった。
「会社を辞めた段階では、貯めたお金はあっても個別株をやるほどの資金ではなかったんです。それならレバレッジが使えるほうがいい、と。当時はまだレバレッジ規制が入る前でしたし、証券会社にいたぶん為替よりも株価指数のほうが身近だったので、ニューヨークダウとか日経平均のCFDから入りました。ただ、最初はまったく勝てなくて。どうしようかという状態で、貯めていたお金がどんどん減っていく一方でしたね」
転職先も探さず、収入源はトレードだけという状態を、本人は「強制専業」と表現する。
FXを離れて手にした「革命的な安定収入」も崩れた
2010年からはFXへ移り、ドル円だけでなくポンド円やユーロ円といったクロス円を手がけた。
「取引スタイルは今やっているスキャルピングよりはまだ長くて、数分から数十分は持つ取引です。僕らの界隈だと分スキャと呼ばれるやつですね。それである程度は勝てるようになりました。ただ、月に100万円を超える時はあっても安定しないんですよ。勝ったり負けたりしながら、ならしてみると勝っている、という感じで。それを専業でやっていると負荷が大きいんです。途中から違うこともやらないとなと思って、まったく別のことを始めました」
選んだのはサイトアフィリエイトだった。FXとも株とも無関係のジャンルで、「○○ おすすめ」と検索した際に上位に表示されるサイトを量産した。
「SEOが結構うまくいったので会社を作って法人にしました。コンスタントに収入が入るだけでなく、うまくいっている間は放置していてもお金が入ってくるんですよ。月1,000万円稼ぐ時もありました。毎日パソコンに張り付いていなくても毎月口座にお金が入ってくる。当時の自分にとっては革命的でした」
FXの短期トレードの利益は画面の前に座っていた時間に比例しやすい。休めば収入は止まり、疲弊すれば判断が鈍る。労働時間と収入を切り離せたことが、彼にとって何よりの解放だった。ところが、それは長くは続かなかった。
「僕らがやっていたのは『なんで誰もやらないんだろう』というようなことなんです。裏を返せば参入障壁が低い。気付けば上場企業まで同じことをやるようになりました。そうなるとひとたまりもないんですよね」