AIを使う人は「1日」、使わない人は「1週間」――スキルなし会社員が月5万円を稼ぐまでの30日ロードマップ
「同じ会社の中で、AIを使う人は1日で終わらせる仕事に、使わない人は1週間かけている」——これは珍しい話ではないという。
今回お話を伺ったのは、株式会社デジライズの代表、茶圓将裕(ちゃえん・まさひろ)氏。AI活用実装企業として、法人向けAIリスキリング研修、AI導入コンサルティングとシステム開発、個人向け「デジライズAIスクール」という3つの事業を一気通貫で展開。これまでに累計600社超・5万人以上のAI活用を支援してきた。また、GMOのAI&Web3顧問、GoogleのGemini AIアドバイザーも務め、登壇は年間150回を超える。
本稿では、AIを使う人と使わない人の間に開いている”能力差ではない”断層の正体と、特別なスキルを持たない会社員がAIで最初の収入を作るまでの具体的な手順を聞く。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「AI富裕層への最短ルート」
同じ会社の中で、AIを使う人は1日、使わない人は1週間。”能力差ではなく道具の差”という現実
私は株式会社デジライズの代表をしています。弊社の特徴は、研修と開発とコンサルを一気通貫でやっていることです。研修をやると、そのあと必ず「じゃあ、うちのこの業務はどうするのか」という話になります。そこで手が離れてしまうと、現場で止まってしまう。だから私たちは、そこから先の実装と定着まで受け持ちます。
私たちのミッションは「日本のAI活用率と生産性を世界No.1に」です。提案の場では「日本の生成AI普及率を2027年までに80%へ」という言い方もしています。
この80%という数字は、どこかの統計の定義に紐づけたものではなく、「社内の一部の人ではなく、全員が日常的に使っている状態」の目安としています。2027年としているのは、AIエージェントが実務に入り切ってからでは、使う側の差が固定されてしまうと考えているからです。
この目標にこだわるのには、理由が3つあります。
1つ目は、AIを使って仕事をする人と、AIを使っていない人の差が開きすぎていることです。同じ会社の中で、AIを使う人が1日で終わらせる仕事に、使わない人が1週間かけている。これは珍しくありません。個人の能力差ではなく、AIという道具を持っているかどうかの差です。
2つ目は、「導入した」と「使っている」がまったく違うことです。全社にアカウントを配ったのに、数か月後に見ると、実際に日常的に使っているのは1〜2割。営業と管理職は使うけれど、業務部門で止まっている。私たちが入る現場では、よく見る景色です。
3つ目は、日本が人口の減る国だということです。労働力が減る前提の国で、一人あたりの生産性を上げる現実的な手段は、私はいまのところAI以外に見当たらないと思っています。
私が読者の方に伝えたいのは、AIを学ぶ理由は「AIがすごいから」ではない、ということです。AIを使えば、同じ仕事で半分の時間で結果を出せるようになり、単純に自分の仕事が楽になるからです。
つまり、「能力の差ではなく、道具の差」なのです。