四半期決算ダイジェスト「2024年1Q」ネオジャパン
1Q決算要約 ・ネオジャパンが6月14日の取引終了後に発表した24年1月期第1四半期(2~4月期)の連結決算が大幅な最終増益となった。 ・通期計画に対する営業利益の進捗率は第1四半期ながら42%と順調に推移した。 ・6月5日ビジネスチャット『ChatLuck』と『ChatGPT』との連携で「組織とAIとの協働」実現を発表し大反響。6月14日の決算発表を受け、翌6月15日には株価が大幅反発し、1,000円の大台に乗せて年初来高値を更新した。(業績の上振れを期待した買いが入ったとみられる) |
目次
どんな会社?
11期連続増収、上場来増配を続ける東証プライム上場企業
ネオジャパン関連株テーマ
【グループウエア】【クラウドコンピューティング】
【ソフト・システム開発】【デジタルトランスフォーメーション(DX)】等
今日の企業経営において、DX戦略は重要な経営課題のひとつと認識されています。㈱ネオジャパン(3921)は、創業から30年にわたって成長を継続している「ビジネスICTツールのリーディングカンパニーです。
2024年1月期1Q決算のポイント
1)P/L
2024年1月期1Qは「増収増益」。前期比9.9%「増収」で過去最高の売上高を更新し、利益面は、営業利益27.2%、経常利益22.5%、親会社株主に帰属する四半期純利益21.9%と大幅な「増益」を達成。
2024年1月期1Qは「増収増益」です。売上高は16億4千5百万円(前年同期比9.9%増)と過去最高を更新。また利益面では、営業利益は3億9千3百万円(前年同期比27.2%増)、経常利益は4億1百万円(前年同期比22.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億6千9百万円(前年同期比21.9%増)と二桁の「増益」を達成しています。
なお、今期増加予定の広告宣伝投資3億円は、製品・サービスの認知度向上を目的として、1億5千万円をテレビコマーシャルで2Q期間中に消化する計画です。残りの1億5千万円は、3Q期間での実施を考えています。こうした認知獲得を目的とした積極的な販促コストの増加を主な理由として、2024年1月期予想では「増収減益」を想定しています。
2)技術力(製品)の評価
「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」において 『desknet’s NEO』『AppSuite』『ChatLuck』が 3 部門で 10 の賞を受賞。なお、『AppSuite』は過去最高の 6 つの賞を受賞。
同社グループが属するIT業界は、ソフトウエア投資が緩やかに増加しており、企業収益の改善等を背景に、今後もITへの投資は堅調に推移することが期待されます。こうした中、2023年3月に、利用ユーザーの声を受け15機能・50項目以上の機能改善を行った「desknet’sNEO」バージョン7.5をリリースしています。
また、2023年3月に、スマートキャンプ株式会社が実施する”今最も評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaSAWARD Spring2023」”において、当社主力3製品(desknet’s NEO・ChatLuck・AppSuite)がそれぞれ3部門で10の賞を受賞したほか、2023年4月には、IT製品比較・レビューサイト「ITreview」が主催する「ITreview Grid Award2023 Spring」において当社主力3製品がアワードを受賞。グループウェアdesknet’s NEOは17期連続、ビジネスチャットChatLuckは11期連続、ノーコードアプリ作成ツールAppSuiteは2期連続の受賞です。
この他、横浜市が募集した民間企業のデジタル技術を活用して行政サービスのDX化を進めるプロジェクト「YOKOHAMA Hack!」の第一回実証実験事業者に選定されたことを受け、同社のノーコードアプリ作成ツールAppSuite及びグループウェアdesknet’s NEOを活用した「要配慮施設利用者の安全を守る避難確保計画の取組強化」の実証実験を実施し、「避難確保計画」をシステム化することで、関係者全体の工数を41%削減することに成功しています。また、この取り組みについては横浜市長の定例記者会見にて、同じ課題を持つ他の自治体にも展開していけるよう横浜市から全国へ広げていきたいとの発言もありました。
(参考資料)
主要製品の売上高(Qベース)
*¹)desknet’s NEOのプロダクト売上高は、大規模ユーザー向けの「desknet’s NEOエンタープライズ」、中小規模ユーザー向けの「desknet’s NEOスモール」、desknet’s NEOに紐づく「サポートサービス」を集計しています。
*²)AppSuiteのプロダクト売上高は、「サポートサービス」全体売上高からdesknet’s NEOに紐づく「サポートサービス」を引算して集計しています。
*³)ChatLuckのプロダクト売上高は、「サポートサービス」を含んでいません。
主要製品の売上高(累計ベース)
*¹)desknet’s NEOのプロダクト売上高は、大規模ユーザー向けの「desknet’s NEOエンタープライズ」、中小規模ユーザー向けの「desknet’s NEOスモール」、desknet’s NEOに紐づく「サポートサービス」を集計しています。
*²)AppSuiteのプロダクト売上高は、「サポートサービス」全体売上高からdesknet’s NEOに紐づく「サポートサービス」を引算して集計しています。
*³)ChatLuckのプロダクト売上高は、「サポートサービス」を含んでいません。
3)株主還元
2024年1月期の一株当たり配当金額は23.0円(配当性向54.5%)を予想。
同社は上場来増配を継続しており、今後も継続して増配を目指しています。2024年1月期における一株当たり配当金額は23.0円(配当性向54.5%)を予想しています。また、中期業績目標として2026年1月期には一株当たり31.0円(配当性向39.5%)を目指しています。