これからホワイトカラーは大削減される!一方で需要が増す職種とは…資格なし中高年が転職で年収1500万に「超穴場職」の正体

ミドル・シニアの転職は一般的に難しいとされる。最近の傾向として、ホワイトカラー職の転職はさらに困難だ。そもそも、デジタル化・AI化によって仕事の椅子自体がなくなっていくためである。
最大手経営コンサルティング会社マッキンゼーの調査「未来の日本の働き方」によると、「2030年までに既存業務のうち27%が自動化され、結果1660万人の雇用が代替される可能性がある」とされる。
では、ホワイトカラー職に就くミドル・シニアの転職を成功させるにはどうしたら良いのか。ミドル・シニア世代のためのキャリア相談特化型サービス「CanWill」を運営し、『35歳からの後悔しない転職ノート』(大和書房)などの著書もある黒田真行氏に伺ったーー。みんかぶプレミアム特集「人生激変!プロおすすめのホワイト企業リスト」第6回。
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転職を考えるならポータブルスキルを身につける
転職を考える際には、自身のスキルの「ポータビリティ(移植可能性)」を見極めることが重要です。特定の会社でしか通用しないスキルしか持っていない場合、転職の選択肢は著しく制限されます。そのような状況では、現在の職場で汎用的なスキルを磨くか、あるいはスキルをあまり必要としない職種への転換を検討する必要があります。
希望する職種に必要なスキルと、自身が持つスキルのギャップを的確に把握し、必要に応じてスキルアップを図ることが、転職の成功につながります。
ホワイトカラーの転職先がそもそも急減している一方で、需要が高まるエッセンシャルワーカー職
しかし残念なのは、転職でキャリアアップを考えたところで、そもそもホワイトカラーの椅子自体が急減しつつあることです。特に書類作成などの定型業務は、IT化やAI(ChatGPTなど)の進展により、急速に自動化が進んでいます。
一方で、エッセンシャルワーカーと呼ばれる実務職の需要は高まっており、収入面でも従来のホワイトカラー職を上回るケースが増えています。これは労働市場における大きな構造変化を示しています。しかし、「大卒で大企業経験者の自分が、なぜガテン系の現場仕事をしなければならないのか」といった意識から、これらの職種を選択肢から除外してしまう人も少なくありません。このような固定観念にとらわれすぎると、結果的に収入が上がるキャリアの選択肢を狭めることになりかねません。