いよいよ勝負の夏だ! 中受プロが教える夏期講習の前に知っておくべき「合格の最短ルート」

中学受験の天王山、夏がやってくる。学校がなく、まとまった時間が取れる夏休みは、苦手克服にも基礎固めにも絶好のチャンスーーそう期待する親も多いかもしれない。
しかし、個別指導塾Growy教務部長の濱野拓哉氏は警鐘を鳴らす。「あれもこれもと詰め込もうとする家庭ほど、どの学習も中途半端になって終わります」。
夏を制するために必要なのは「足し算」ではなく「引き算」だ。何を削り、何に集中するかーーその判断が、難関校合格への分岐点になる。夏期講習が始まる前の心構えとはー。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム特集「中学受験 夏休みで伸びまくるコツ」第5回。
目次
「削る」決断が成績を上げる。やるべき学習の見極め方
前回は夏期講習前の心構えと、学習対象を絞ることの重要性についてお伝えしました。今回は科目別の準備と、親御さんにできるサポートについて、具体的に掘り下げていきます。
夏前の準備で最初にすべきことは、学習対象を絞ることです。塾から配られた夏期講習のカリキュラム表を手元に用意し、扱う単元を一つひとつ「全くわからない」「なんとなくわかる」「解ける」の3段階で仕分けしてみましょう。
ここで注意してほしいのが、「なんとなくわかる」を「解ける」と混同しないことです。説明を読めば理解できるが、自力では手が動かないーーそういった単元は「全くわからない」に近い状態と考えてください。模試や小テストの答案を引っ張り出して、繰り返し間違えている単元を洗い出してみましょう。同じ単元で何度もつまずいているなら、理解が定着していないサインです。
削るべきは「今の自分の実力に見合っていないもの」です。難関校を目指す家庭ほど、焦りから新しい教材や学習を継ぎ足してしまいがちですが、1時間悩んで結局解けず解説を読んだーーそんな学習から得られるものはほとんどありません。基礎ができていない状態で発展問題に取り組んでも定着しない。まず自分の実力に合った問題を確実に解けるようにすることが、夏期講習での学びを本物にします。