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「才能がなくても、飽きても勝てる」・・・テンバガー投資家が築いたインフレ時代の資産形成術

(c) AdobeStock

 高市早苗首相が率いる自民党が衆院選で圧勝し、物価上昇の波がさらに意識される時代に突入している。物価が上がる時代には、何もしないこと自体がリスクになる。

 それにもかかわらず、多くの人は株価の値動きには敏感でも、現金の価値が少しずつ目減りしていくことには鈍感だ。

 では、インフレ時代に資産を守り、増やしていくには、どんな考え方が必要なのか。

 今回は、伏見氏にインタビューし、現金を持つ意味、投資を続ける理由、借金との向き合い方、NISAの使い方まで。相場の短期的な上下に振り回されず、長く生き残るための普遍的なお金の原則を伺った。

 みんかぶプレミアム特集「まだ上がる?また下がる? 2026年下半期の攻め方」第3回。

目次

株価の下落より怖い「見えない目減り」

ーー高市政権の誕生で株価は上向く一方、物価高への不安も消えていません。インフレでお金の価値が下がるとわかっていても、投資に踏み切れず「現金が一番安全」と考える人は少なくありません。

 投資をしない人は「株で損をするのが怖いから、安全な現金で持っておく」と考えます。しかし、インフレ時代において現金は、安全に見えて実は毎日価値が目減りしている状態です。 

 株価は数字としてダイレクトに画面に表示されるので、変動していることが誰の目にも明らかです。

 しかし、円という通貨の価値も、物価の上昇を通じて本当は毎日上下しています。ただ単に「見えづらいだけ」なのです。

 この見えない目減りに気づかず、ただ現金を抱え込んでいる状態こそが、もっとも危険なリスクテイクだと言えます。

ーー「減らしたくない」という心理が、結果的に確実な損を招いていると。

 これはある種の遺伝子レベルの話にもなります。日本人は欧米などに比べて不安を感じやすい心配性の人の割合が非常に高く、8割を占めるとも言われており、自分の資産額が変動するのを極端に嫌がる傾向があります。 

 同調圧力もあって、みんなおとなしく真面目に暮らしているわけですが、その「損を避けたい、毎日お金の数字が動くのが嫌だ」という心理が、インフレ下での「確実な目減り」を招く構図になっています。

 だからこそ、現金のポジションが多すぎるのはよくありません。私自身、手元の現金は100万円以下に抑えています。

「借金しない人」から貧しくなる時代に?

ーー投資の必要性は理解できても、「借金をしてまで資産を持つのは悪だ」「無借金が一番安全」という根強い固定観念もあります。インフレ時代において、借金とはどう向き合うべきでしょうか。

 インフレ下において、借金は必ずしも悪ではありません。むしろ、最強の対策になり得ます。 物価が上がっていくということは、貨幣価値が下がるということ。

 つまり、相対的に「過去にした借金の価値も目減りしていく」ことを意味します。借金という数字の額面は同じでも、実質的な負担はどんどん軽くなっていくわけです。

ーー借金を恐れるどころか、インフレヘッジとして利用する視点ですね。

 その通りです。借金を一律に怖がるのではなく、インフレという環境下でどう機能するかを合理的に考えるべきです。無借金にこだわるあまり、物価上昇の波に飲み込まれて資産を目減りさせてしまうほうが、よほど危うい状態です。

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