大学生時代ですでに年間4000万円稼いでいた上場企業CEOが教える、自分が寝ている間もチャリンチャリンと稼ぐ自動錬金術
AIの急速な進化や物価高騰を背景に、「会社員の給料だけでは将来が不安だ」「副業を始めたい」という声は日増しに高まっている。そんな状況下で、小学生にして月5万円、高校生で月50万円を稼ぎ出し、独自のビジネスを実践してきたのが、上場企業であるランサーズ株式会社の代表取締役社長CEOであり、数々のスモールビジネスを立ち上げてきた秋好陽介氏だ。
10代の頃から泥臭く実践してきた経験を活かし、これまで数々の事業を成功させてきた。そんな実体験に基づき「市場の歪みを見つける」鉄則から、AIを活用した稼ぎ方、さらにはプラットフォームに依存しない生存戦略まで、その全貌を語ってもらった。全5回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「副業・スモビジで億り人に 令和の稼ぎ方新常識」
目次
自分が寝ている間もチャリンチャリンと稼ぐ。手作業を捨てて手に入れた「情報の非対称性」という武器
前回の第1回では、私が小学生の時に「ビックリマンチョコ」の価格差で月に5万円を稼いだエピソードや、高校生の時に原価500円のシルク生地からブランド風の服を自作し、月に50万円を売り上げたお話をしました。
「市場の歪みを見つけ、自分の悩みを解決するものを作る」。これは商売の基本中の基本です。しかし、高校生時代の自作服ビジネスには、ある致命的な弱点がありました。それは「自分の手を動かさないと売上が立たない」という労働集約型のモデルだったことです。
服を縫うのには物理的な時間がかかります。月50万円は稼げても、それを月500万円へとスケールさせるには、人を雇い、在庫を抱えるという大きなリスクを負わなければなりません。
「自分が寝ている間も、勝手に価値を提供し、勝手にチャリンチャリンとお金が入る仕組みを作れないか?」
そう考えていた大学生の私が出会ったのが、本格的に普及し始めていた「インターネット」でした。ネットを使えば、在庫も店舗も持たずに「情報」そのものを商品にできます。ここから私のビジネスは、手作業のモノ売りから「情報の非対称性を解消するプラットフォーム」へと劇的に進化していくことになります。今回は、私が大学生から会社員時代にかけて構築した、2つの「年商4000万円ビジネス」の裏側をお話ししましょう。
“情報の散らばり”を一箇所に集めるだけで爆発的に稼げる理由
大学生になった私が目をつけたのは、旅行業界に蔓延する「情報の散らばり」でした。
当時のインターネットは、今のように情報が綺麗に整理されていませんでした。例えば、帝国ホテルのような高級宿に泊まろうとした時、ホテルの公式サイトを見るか、各旅行代理店のサイトを見るかで、全く同じ部屋なのに価格や特典がバラバラだったんです。
「どこで予約するのが一番得なのか、いちいち探して比較するのが本当に面倒くさい」
私自身もそう感じていましたし、周りの友人も同じ不満を抱えていました。そこで私は、大学の友人たちと協力して「ここの宿に泊まるなら、この旅行サイトを経由するのが一番安いよ」という情報をひたすら集め、横並びで比較できるホームページを作ったのです。今の「エクスペディア」や旅行比較サイトの超アナログ版ですね。
ユーザーからすれば、あちこちのサイトを巡回する手間が省け、確実に一番安いプランに辿り着ける。そして、私のサイトのリンクを経由して宿が予約されると、私に1件あたり約400円の紹介料(アフィリエイト報酬)が入るという仕組みです。
高度なシステムを組んだわけではありません。ただ「散らばっている情報を一箇所に集めた」だけです。しかし、この極めてシンプルな価値提供が爆発的なアクセスを生み、気づけばこのサイトだけで年間3000万〜4000万円もの売上を叩き出していました。
会社員をしながら年商4000万。他人の「書きたい欲求」を利用したしたたかなビジネスモデル
大学卒業後、私はとあるIT企業に入社しました。しかし、会社員として働きながらも、私のスモールビジネス思考が止まることはありません。
次に目をつけたのは、当時流行し始めていた「ブログ」の周辺環境でした。「はてなブックマーク」や、現在のX(旧Twitter)の前身となるサービスなど、様々なソーシャルサービスが乱立していました。ブロガーたちは、自分の記事を拡散してもらうために、記事の下に各サービスの共有ボタンをズラリと並べていたのです。
「ボタンが多すぎて見栄えが悪いし、いちいちコードを貼るのも面倒くさいだろうな」
私はそこに「サイト運営者の悩み」を見出しました。そこで開発したのが、無数にあるソーシャルサービスの共有ボタンを「たった1つのボタン」にスッキリとまとめることができる画期的なブログパーツ「AddClips(アドクリップ)」です。今では当たり前になった統合シェアボタンのハシリですね。
この超便利なツールを、ブロガーやサイト運営者に「完全無料」で提供しました。すると、またたく間に全国のブログに私のボタンが設置されていきました。では、どうやって収益化したのか?実は、読者がボタンをクリックして共有メニューを開いた際、その小さなウィンドウ内に広告が表示される仕様にしていました。
私が自分で記事を書かなくても、全国のブロガーが一生懸命記事を書き、読者がボタンを押すたびに、私に広告収入が入ってくる。この「AddClips」ビジネスも、旅行サイトと同様に年間3000万〜4000万円を稼ぎ出す巨大な仕組みへと成長しました。