「会社が給料を上げてくれない」と不満を抱いたらすべき“上司への質問”……転職を考えるのはそれからでいい

「一生懸命働いているのに、給料が上がらない」。こんな悩みを持つ人は多い。しかし歯科医師で作家の井上裕之氏は、「それは努力の方向性が間違っている可能性がある」。給料が原因で転職を考える人がすべき思考法と、副業のポイントについて、井上氏が語る。全3回中の3回目。
※本稿は井上裕之『なぜかいつも上手くいく人のお金の使い方』(あさ出版)から抜粋、再構成したものです。
第1回:幸福度のピークは「年収1125万円」幸せなお金持ちと不幸せなお金持ちの違いとは
第2回:豊かな人生を送るために知るべき、お金の「絶対的な価値」とは……悪いエネルギーを良いエネルギーに転換できる思考法
目次
人事評価制度を理解していなければ給料は上がらない
先日、ある男性(Aさん)から、次のような質問をいただきました。
Aさん:「会社の給料が安くて困っています。高い給料をもらうには、どうしたらいいでしょうか? あまり給料が上がらないようなら、転職も考えているのですが……」
井上:「Aさんの会社には、人事評価制度や賃金テーブルはありますか?」
Aさん:「あると思います」
井上: 「あるのなら、給料や賞与がどのようなステップで上がるのか、きちんとしたルールが決められている、ということですよね」
Aさん: 「そう……ですね」
井上:「ルールがわかれば、どう働けば給料が上がるのか、そのヒントが見えてくるのではありませんか?ルールを知らずして給料アップを望むのは難しいと思います」
成果を上げているのに評価が低い、ルールを守っているのに給料が上がらないのであれば、転職も視野に入ります。自分の能力を正当に、公平に評価してくれる会社に移ったほうがいい。
ですが、会社が人事評価制度を正しく運用しているにもかかわらず、「その内容を理解していない」=「どうすれば給与、賞与が上がるのかを理解していない」としたら、Aさんにも非があります。
「給料が上がっていない」のは、「満足できるほどアップしていない」だけであって、会社の規定どおりの昇給額かもしれません。あるいは、Aさんの努力の方向性が間違っている可能性があります。
「給料が安い」と嘆きながら、「人事評価制度を理解していない」「給与明細を見ていない」のでは、「理想とする給料」(自分が手にしたい給料)を受け取るのは難しいのではないでしょうか。
転職を考える前にするべき質問
「うちみたいな中小会社には、評価基準なんかないよ。社長が鉛筆なめなめして決めているだけだから」
たしかに中小企業の中には、人事評価基準や賃金テーブルがない会社もあります。ですが、明文化されていないだけで、社長の頭の中にはあるはずです。
私なら、社長、あるいは上司に、こう聞きます。
「社長は、どういう社員を求めていますか?」
「社長は、どういう社員を評価しますか?」
そして、社長の期待に応える働き方をするでしょう。
自分の理想とする給料を受け取るには、どんなスキルを身につけ、どんな成績を残せばいいのか。その条件を確認し、そこから逆算して仕事に取り組めば、給料に反映されるはずです。
社長の期待に応えているのに給料に反映されないのであれば、そのときにはじめて「転職」を考えます。
二兎追うものは二兎を得る
「二兎を追う者は一兎をも得ず」のことわざもあるように、多くの人は、チャレンジする選択肢が2つある場合、どちらか一方に絞ります。
ですが、本当にやりたいのであれば、両方にチャレンジすべきです。
誰か(勤務先)に迷惑をかけたり、自分に無理を強いることがなければ、二兎でも、三兎でも、四兎でも、チャレンジすべきです。
人間の可能性は、ひとつのことしかできないほど小さいものではありません。私がそうであるように、両立できます。「二兎を追う者は、二兎を得る」ことも可能です。
たとえば、ビジネスパーソンでも、副業が認められる時代になりました。本業と、それ以外の「自分のやりたいこと」(=副業)を同時にできる世の中になってきています。
では、どのようにして両立させることができるのでしょうか。
副業を成功させるポイントは、次の「3つ」です。
①時間を上手に管理する
副業をはじめる場合、「時間をどのように配分するのか」が課題です。
「優先順位を決める」「やらないことを決める」「スキマ時間を効率的に活用する」など試行錯誤をしながら、本業と副業のベストバランスを見つけましょう。
副業と本業を同時進行させられるようになったとき、自分自身の能力は確実にアップしています。
② 好きなことを仕事にする
やりたくないことは副業にしない。好きなことを副業にする。
本業が終わったあとやオフを使って仕事をするのですから、「楽しいこと」「好きなこと」「ワクワクすること」でないと続きません。
③ 「お金のため」だと割り切らない
「収入を増やすため」という目的だけだと、短期的、一時的な利益につながることはあっても長期的、安定的な利益にはつながりにくいと思います。
意外にも副業・兼業を望む理由として、
「自分が活躍できる場を広げたいから」
「さまざまな分野における人脈を構築したいから」
など、収入増加を目的としない人は少なくありません。
自分がその仕事をする「収入以外の目的」を明確にしておくと、将来に向けたキャリアアップにも役立ちます。
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