今の街並みだけで判断しない。サラリーマン家庭が見たい駅前再開発と、出口戦略にも効く「生活利便・3種の神器」
憧れやイメージを優先してエリアを選び、日々の利便性や生活環境を後回しにすることは、結果として「長く住み続けること」を難しくさせる要因になりかねない。Xで不動産情報を発信し、1万人を超えるフォロワーを持つニイゴ氏は、多くの検討者が陥りがちな「イメージ先行のエリア選び」に触れ、生活の質を維持するための現実的な視点の重要性を説く。
本稿では、華やかな街の影に隠れた生活のミスマッチのリスクから、一般の会社員が無理なく住み続けられるエリアの条件、そして相場変動に振り回されにくくするための「納得感のある基準」の見極め方について伺った。全4回の第2回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐーーシン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
「住みたい街」で家を買えない。共働きサラリーマンに突きつけられる融資の現実
家探しの際、「予算」の次に悩むのが「どこに買うか」というエリア選定ですよね。日頃から多くの方のご相談を受けていると、中央線をはじめとする都心の西側エリア、南側の品川エリア、最近は東側などファミリーから非常に人気が高いと感じています。
しかし、現在の相場を冷静に見ると、一般的な共働きサラリーマン家庭がそこを狙うのは、正直なところかなりハードルが高くなっているというのが現実です。すでに住み替え等で十分な含み益が出ている方なら別ですが、これから初めて家を買おうとするご夫婦が無理のないローンで買えるかというと、かなり条件が限られてくるのではないでしょうか。
都心だけにこだわらない。東京北側から埼玉方面に広がる実需エリアの魅力
そこで私がコストパフォーマンスの面から注目しているのが、東京の北側から埼玉方面へ広がるエリアです。具体的には、京浜東北線や埼京線沿線で、東十条、王子、赤羽から、埼玉方面の主要駅までを広く見ています。この地域は利便性の高さに対して価格が比較的落ち着いており、私個人としては「ラストフロンティア」のような存在だと思っています。
このエリアの大きなメリットは「縦の輸送ライン」が使えることです。エリアや路線によっては、都心の目的地によって乗り換えが必要になるケースもあります。一方で、京浜東北線や埼京線、湘南新宿ラインなどの縦のラインは、東京・池袋・新宿方面へのアクセスを組み立てやすいのが強みです。実生活の足回りの良さを考えると、この差は決して小さくありません。
また、東京北側から埼玉方面にかけての主要駅には、都心アクセスが比較的良く、駅前に商業施設や行政機能、図書館、複数のスーパーが集まっている街もあります。子育て世帯にとっても、日常生活が駅前で完結しやすい環境は大きな魅力です。