ChatGPTで儲かる株をどう探す?銘柄選びから売却まで「AI株式投資」6つのSTEP
AIを投資に活用する投資家が増えてきた中、“AI活用投資”で成果を出しているのが現役プログラマーでもある投資家Go氏だ。ChatGPTの設定から銘柄選び、エントリー、保有、売却まで、「AI株式投資」の具体的な6つのSTEPを解説する。全3回中の2回目。
※本稿は投資家Go著『AIに9割まかせる ほぼほったらかし株式投資 株価が3.53倍、利益253万円に爆増!』(KADOKAWA)から抜粋、再構成したものです。
STEP1:AIに銘柄選別させるための前提条件を設定
ここでは、最も普及しているChatGPTでの設定方法をご案内します。慣れてきた段階で、さまざまなAIを併用して投資判断の精度を高めていくことが可能になります。
※2026年7月時点のWEBの無料版をもとに解説しています。画面・機能・メニュー名などは変更になる場合があります。
1.サイドバーを開く
ChatGPTの画面左側にあるサイドバーを開きます。メニュー内に表示されている「プロジェクト」をクリックしてください。
2.プロジェクト名を決める
プロジェクトの内容が一目でわかる名前を入力します。
今回の例では、プロジェクト名を「AI投資判断」とします。必要に応じて、アイコンや表示色も選択し、「作成」をクリックします。
3.プロジェクトを開く
プロジェクトを作成すると、そのテーマ専用の作業スペースができます。以後、このプロジェクト内に関連するチャットをまとめることで、会話の内容や資料を整理しやすくなります。
4.プロジェクト専用の指示を書く
プロジェクト画面右上の「…」メニューをクリックし、「プロジェクト設定」を開きます。ここには、そのプロジェクト内でChatGPTに守ってもらいたい、ルールや回答方針を入力していきます。
ChatGPT設定①(基本プロンプトの設定)
AIを優秀な投資のパートナー(秘書)として育てるための、基本動作やスタンスを入力します。これらは、AIが勝手な推測をしたり、人間に都合の良いことだけを答えたりするのを防ぐための重要な設定となります。ここに入力する内容によって、AIの性能はまったく変わってきます。
プロンプトの例)
①プロとしての役割を定義する
マーケットのプロであることを指示し、一般的な回答ではなく、投資の専門家としての視点で分析・回答するようにスタンスを設定します(以下、入力する指示文の例を「・」で始まる形で示します)。
- あなたはプロ投資アナリストです。
など
②事実に基づき、推測や噓を排除する(ハルシネーション対策)
知ったかぶりやもっともらしい噓(ハルシネーション)を防ぐため、「嘘をつかない」「推測(推論)はしないでください」ということを徹底させます。
情報が足りない場合は勝手に補わず、「不明な場合は『不明である』と答える」よう明確にルール化します。
- 不明な情報は推測せず、確認できないと明記してください。
- 最終的な投資判断は利用者が行う前提で、根拠とリスクを分けて説明してください。
- 不明な場合は「不明です」と答えてください。
など
ChatGPT設定②(投資プロンプトの設定)
ここでは銘柄を選定する際にスクリーニング(絞り込む)する条件を設定します。条件は、プロジェクトに設定しておくことで、銘柄選びの強力なツールになります。
スクリーニング条件の例)
1.年間の業績が前年比で成長できているか
2.四半期ごとの業績が前年比で成長できているか
3.年間の業績予想に対して四半期業績の進捗率が好調か
4.PERが割安であるか
5.PEGレシオ水準が1倍未満であるか
など
5.プロジェクト内でチャットを始める
設定が終わったら、プロジェクト内で新しい「チャット」を作成します。
STEP2:AIによる銘柄抽出
STEP1で入力設定したAIに、「スクリーニング条件で候補になる銘柄を抽出してください」 といったプロンプトを入れて、条件に合う銘柄を出させます。抽出された候補の中から、詳細に分析したい銘柄を深掘りしていきます。
人が行うのはその中から良さそうなものを選び、STEP3以降の手順を行っていくことだけとなります。『会社四季報』を夜通し読むことも、PL/BS/CFや決算資料を長い時間かけて分析するということもありません。最も大変な部分をAIにまかせることで、人間は楽をして待つだけとなります。今回プレゼントするプロンプトを取得して、すべてを設定して、ぜひ楽な道を進んでください。
STEP3:人間による最終チェック
AIが抽出・分析した銘柄の最終チェックを行っていきます。最後のチェックを行うのは人間である必要があります。AIにすべてをまかせて従うのはとても危険なことです。AIが間違いを犯している可能性もあります。自分の人生の舵は自分で握りましょう。チェックと言ってもAIに設定した項目のチェックを自分で行うだけです。
STEP4:重要となるエントリー設計
投資する銘柄が決まったら、次にするのは、実際に株を買う「エントリー」です。エントリーはAIにまかせられない作業なので、人間が行います。エントリーでは、「どの株を買うか」と同じくらい、「どのように買うか」を慎重に見極めなければなりません。
エントリーするにあたって、もっとも大切になるのが安全装置の設定です。「どこまで上がるか」ではなく、「もし逆行したらどこで損切りするか」を買う前に決めておくことです。例えば、直近で下げ止まって反発した価格帯(サポートライン)などを基準にすることが多いです。
そして、許容できる損失額から逆算して購入する株数(ロット)を決定します。多くの人は、自分の証券口座に100万円の資金があれば、その100万円でどれだけの株を買えるかという「足し算の思考」で取引を始めてしまいます。しかし、正しいアプローチは「引き算と逆算」 です。
もし撤退ラインまで株価が下がった場合に、発生する損失額をあらかじめ計算し、それが2万円であれば、「自分は2万円ぐらいなら失っても大丈夫か?」と自問自答します。
もし2万円の損失がものすごく痛くて動揺してしまうのであれば、それは自分の精神的なリスク許容度を超えている証拠です。その場合は、最悪のケースでも損失が自分の許容範囲内に収まるように、購入する株数を減らして調整しなければなりません。
この資金管理の設計図を引くことこそが、AIにはできない、人間が自ら担うべき最も重要な役割となります。
STEP5:利益を最大化する保持(モニタリング)の極意
実は、株式投資では銘柄を買った後が最も難しい局面です。余計なことをしないというのも、ただルール通りに持ち続けることが人間の心理として難しいからです。
少しでも利益が出ると早く利確(利益確定)させたくなり、逆に少しでも価格が下がると怖くなって慌てて手放してしまう。このような感情による余計な売買(チキン利食いや狼狽売り)を防いで利益を最大限に伸ばすためには、日中のノイズに惑わされない工夫が必要です。
そのために、以下の4つのモニタリングルールを徹底してください。
1.日中の株価は見ない
2.見るのは1日10分だけ
3.「損切りライン」を割っていないかの確認作業に徹する
4.相場の開いている平日は極力、毎日確認する
STEP6:最適な売りタイミング
株を売るタイミングについてです。多くの人は、利益が出始めると、それが減ってしまう前に早く利益を確定させたいという強い欲求に駆られます。
これは、人間が本能的に抱く、利益を失うことへの恐怖心によるものです。せっかく手に入れた数字上の利益が、明日の相場下落によって幻になってしまうのではないかという不安で、「もう十分だ。利確しよう」と価格が上がりきらないところで利益を確定してしまうのです。これは、その後にやってくるかもしれない、大きな上昇トレンドを、取り逃がす要因になりかねません。
まだはっきりとした上昇トレンドは継続しているという、客観的なデータが示されているのなら、その事実だけを信じて利益を伸ばし続けるのが正解です。
利益とは自分の勝手な感情や希望で制限するものではなく、上昇トレンドが崩れたという事実が確認できるまで、伸ばし続けることが最適解になります。
上昇トレンドが崩れて、次のトレンドへと変わる明確なシグナルは、上昇トレンドの前提である「高値・安値の切り上げ」が終わったときです。
高値がこれまでのように更新できず、さらに直前の安値を下回ったら、市場参加者の心理は「まだ上がる」という強気から「もう上がらないかもしれない」という弱気へと変化します。この高値・安値の切り上げパターンの崩れこそが、上昇トレンドの終了と、下降トレンドや横ばいへの転換を知らせる、重要なシグナルです。見逃さないようにしましょう。
