割安株投資中心のプロポーカープレイヤーが注目する2026年後半のセクターと銘柄を公開
本稿で紹介している個別銘柄:三菱ケミカルグループ(4188)、三井化学(4183)、住友化学(4005)、旭化成(3407)、日本ペイントHD(4612)
専業投資家並みに投資活動を行っているプロポーカープレイヤーの木原氏は、割安株に投資するスタイルで投資に取り組んでいる。
2026年後半に向けてどのようなセクターや銘柄に注目しているのだろうか。
木原氏が注目している割安感のあるセクター及び銘柄について聞くとともに、今後のAI・半導体相場の見方についてもうかがった。インタビュー連載全3回の最終回。
2026年後半に向けた相場の見方
ーー2026年も残り約4ヵ月となりました。年末に向けて木原さんは今後の相場の行方についてどのように見ていますか?
現状認識としては、米国とイランの紛争で世界的にインフレが加速したのがこの半年と考えています。そして、米国とイランの紛争は終わりが見えない状態にあります。
ーーとなると今後もインフレは続くとお考えですか?
はい、今後もどんどんインフレが進むのではないでしょうか。インフレが続くという前提で、今後の投資方針も考える必要があります。
投資で狙うべき企業イメージ
ーーインフレ下で投資パフォーマンスを上げやすいのは、どのような銘柄だと思いますか?
インフレでモノの値段が上がるため、しっかりと値上げができる企業が強いと思います。例えば、現在AI開発戦争によって半導体メモリーの奪い合いの状況であり、メモリーメーカーはどんどん値上げを行っています。顧客もそれを受け入れている状態です。値上げが出来ているという意味では半導体業界が最も値上げ出来ている業界ですが、半導体銘柄は既に値上げが株価に織り込まれており、今後の半導体価格予測によって株価が大きく乱高下している状況です。
ーー製品の値上げができ、なおかつ顧客も値上げについていける業界や銘柄ということでしょうか?
そうですね。先日、大和ハウスが戸建て住宅の受注を5000万円以上に絞る、との報道がありました。インフレ環境下での値上げの一環ですが、顧客は個人になるため、大和ハウスの値上げに顧客が付いていけるか疑問が残ります。このような企業は値上げに顧客が付いていけないため、対象外となります。
注目するセクター・銘柄
ーー具体的にどのようなセクターに注目されていますか?
石油を原料とする化学業界です。石油価格が上昇していることは周知のとおりであり、化学メーカーは顧客に対して原材料=石油価格の上昇を理由に製品価格の値上げを依頼しやすい立場です。また、顧客も事情が分かっており受け入れやすい環境にあります。そして株価という観点では、化学メーカーは原材料の高騰がマイナス視されていることもあり、まだ製品の値上げが株価に織り込まれておらず割安感があります。このため化学メーカー株に注目しています。
ーー具体的にはどんな銘柄となりますか?
三菱ケミカルグループ<4188>、三井化学<4183>、住友化学<4005>、旭化成<3407>、日本ペイントHD<4612>です。化学業界最大手の三菱ケミカルグループでもPBR1倍割れとなっています。今後も原油価格の上昇とともに、製品価格の値上げ→業績の向上という好循環が期待でき、株価の上昇につながる可能性があります。