「AIだけで稼ぎたい」と思った瞬間、もう負けている。スキルなし会社員が月5万円を50万円にする、たった3つの条件
前回は、AIによって生産性が上がったとき、働く人への報酬や評価をどう設計するべきかを聞いた。今回は、制度が変わるのを待たずに、会社員個人がAIを使って収入を増やすにはどうすればいいのかを考える。
小澤健祐氏が強調するのは、「AIそのもの」から副業を考えてはいけないということだ。では、特別なスキルがない会社員は、どこから自分の勝ち筋を見つければいいのか。全3回の第2回。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「AI富裕層への最短ルート」
AIイラスト販売、AI記事量産——ありがちな副業に共通する落とし穴
「AIで稼ぎたい」という発想から入ると、だいたいパターンが決まっています。AIでイラストを作って売りたい、AIでショート動画を量産したい、ChatGPTで売れそうな本を作って出版したい——正直、こういう発想は「気持ち悪い」と感じてしまいます。AIそのものが目的化していて、誰の課題を解決するのかも、何で差別化するのかも、まったく詰められていないからです。
新しいツールが登場すると、そのツールに引っ張られて、どの領域で、誰に、いくらの価値を出すのかという一番大事な部分が空白のまま走り出してしまう。インフルエンサーの成功例をそのまま真似したところで、目的がないと何の成果にもなりません。これが、AIで稼ごうとして稼げない人の典型的なパターンです。
学生が今からAIだけを使って何かを始めようとしても、実はあまり意味がありません。みんな同じようにAIを使っているので、同じ土俵に立つだけになってしまうからです。例えば、今から素人がAIを使ってライターになろうとしても、正直厳しいと思います。
一方で、40代・50代のように、すでに会社や業界の知識を持っている人がAIを掛け合わせると、一気に強くなります。今すでに独自の視点や知見を持っていて、記事を読まれているライターがAIを使えば、記事の執筆量が2倍になり、売上も2倍になります。
みんな富士山の頂上を目指しているつもりが、実際には全員が同じように途中まで車で連れて行ってもらっているだけ、という状態になりがちなんです。
成果=領域×AI。ゼロに何を掛けても、ゼロにしかならない
成果というのは、「領域の解像度」に「AIの活用」を掛け算したものだと捉えています。領域の解像度がほぼゼロの状態でAIをかけても、答えはゼロのままです。どれだけ最新のAIをかけても、ゼロに何を掛けてもゼロにしかなりません。
だからこそ、ツールから発想するのではなく、「自分の領域は何なのか」というところから始めるべきです。領域は業界でも職種でも、顧客でも、テーマでも構いません。AI以外の部分で価値を出せる土俵を、まず自分で決めることが大事です。
では、その領域はどう選べばいいのか。重視すべき条件は、3つだけです。