コロナ前に早期退職に応募した2万人が直面している「内定獲得率1%の地獄」…IT使えない、給料高い、プライド高い「退職金食いつぶす日々」

大手企業の部長・課長に登り詰めた人は間違いなくサラリーマン人生の成功者だろう。かつては60歳定年後に公的年金と潤沢な退職金・企業年金を得て悠々自適の生活ができたが、今はそうではない。
人事ジャーナリストの溝上憲文氏は「シニアの転職は厳しい。前の企業で取締役だった人が、今では現場の一兵卒としてビルの清掃業務に従事しているケースもある」というーー。
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ITスキルに疎いシニア社員が、危険人物扱いされ再雇用を渋っている
公的年金が65歳支給となり、退職金や企業年金も細り続け、少なくとも65歳まで働かなくては老後資金も不安だ。もちろん65歳まで自社の再雇用で働くこともできれば、転職することも可能だ。しかし再雇用になれば役職を外れ、一兵卒になるしかなく、転職を目指せば今までのキャリアがまったく通じない“キャリアショック”が待ち受けている。