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日経平均株価は6万円にいくのか?投資歴30年の著名投資家が教える「アクティビスト介入」で急騰する“隠れ優良株

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:戸上電機製作所(6643)、住友金属鉱山(5713)、住友商事(8053)、EDP(7794)、日本特殊陶業(5334)、バルカー(7995)、ノリタケ(5331)

 高市早苗首相が率いる自民党が衆院選で圧勝し、相場全体が強烈な底上げを見せた日本株市場。初期の全面高が落ち着いたいま、市場では次なる主役を探す「セクターローテーション」が猛烈なスピードで加速している。

 恩恵を受けるのはどのセクターなのか。そして、業績を伴わないバブル銘柄の罠をどう見抜くのか。

 今回も、なごちょう氏にインタビューを実施した。現在注目している具体的な投資テーマと個別銘柄、そして今後の日経平均の行方について深掘りした。インタビュー連載全3回の第2回。

目次

半導体の次は電力!“出遅れたインフラ”が主役に


ーー高市政権の「高圧経済」下で、資金が真っ先に向かっているセクターはどこでしょうか。やはり王道の半導体関連ですか。

 はい。なんだかんだ言っても、2026年の市場の中心は間違いなく半導体です。生成AIに対する桁違いの投資ブームが継続しており、関連銘柄が相場全体を牽引しています。

 以前はシリコンサイクル(好不況の波)の影響でPERが1桁台で放置されるのが当たり前でしたが、いまは特需によってバリュエーションが完全に切り上がっています。

ーーしかし、半導体メーカー自体はすでに買われすぎていて、いまから手を出すのは高値掴みのリスクが高すぎませんか。

 だからこそ、視点をズラして“周辺産業”を見るんです。もっとも熱いのは「電力・インフラ関連」ですね。データセンターの増設には莫大な電力が必要で、いま世界中で電気が足りない事態が起きています。

ーー電力インフラ系の企業は成熟産業であり、株価が急騰するようなグロース株のイメージがありません。

 そこが狙い目だと思っていて。例えば、変圧器や配電盤を作っている戸上電機製作所(6643)という会社があります。

 もともと佐賀県にある地味で万年割安だった企業ですが、データセンター特需でいまはかなり注目を集めて株価が上がっています。

 一見すると半導体とは無縁に見えるレガシーなインフラ企業にこそ、強烈な資金が流れ込んでいるんです。

大型株の乱高下を乗りこなす“モメンタム戦略”

ーーインフラ以外にも、AIやデータセンター特需の恩恵を受けているセクターはありますか。

 「非鉄金属」ですね。データセンターというのは、要するに配線や設備の塊であり、言い換えれば「銅の塊」なんです。

 電気のコード一つとっても銅が使われていますし、需要が跳ね上がっています。銀相場などの上昇とも連動して、関連銘柄に強烈な資金が向かっています。

ーー素材メーカーの株価は市況に左右されやすく、動きが重い印象がありますが。

 いまの相場では、その重さが完全に消え去っています。私が保有している住友金属鉱山(5713)は、時価総額3兆円近くある超大型株にもかかわらず、1日に10%近くも上下動する日があるほどです。

ーー第1回のインタビューでは、ファンダメンタルズを無視して急騰・急落する「チンパンジー相場」への警戒を口にされていました。こうしたボラティリティの激しい銘柄には、どう向き合えばよいのでしょうか。

 実は私自身、もともとはベンジャミン・グレアム流の「純粋なバリュー投資(割安株投資)」が基本でした。

 PBR1倍を超えたり、目標の資産価値に達したらすぐに売るというルールです。しかし、昨今の過熱相場でそれをやると、大きな上昇トレンドを取り逃がしてしまいます。

ーー割安かどうかだけでなく、トレンドの勢い(モメンタム)を重視するようになったということですか。

 ええ。バリューの基準を超えても、資金流入の勢いが止まるまでは持ち続ける「モメンタム投資」の考え方を一部取り入れるようになりました。

 例えば、保有している住友商事(8053)はすでにPBR1.7倍まで上がっていますが、モメンタムが続いているため、一部を利益確定しつつも保有を継続しています。

ーーどこかで利益確定の判断は必要ですよね。

 もちろんです。第1回で触れた人工ダイヤモンド会社のEDP(7794)のように、業績が最悪なのにテーマ性だけで8倍に急騰するような実体のない銘柄には手を出しません。

 あくまで「しっかりとした業績や資産という裏付け」がある銘柄に限り、モメンタムが続く限りは利益を伸ばす。このバランスがいまの相場では重要だと思っています。

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