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中堅医学部に波及する「難化の波」の決定的理由…女子比率を高めるための「オタク排除」?今年の東大入試「難化」の裏側

(c) AdobeStock

 「東大入試が難しくなっている背景には、明確な意図があるように感じます」。そう語るのは、学習塾を運営し最前線で受験生を指導する新宮竹虎氏だ。

 同氏は、東大のみならず地方の中堅医学部までもが難化の波に飲み込まれている実態や、中学受験の過熱によって生み出された「学力底上げ」の真実を指摘する。

 本稿では、情報戦を制するための「東大受験における60点確保の戦略」から、親世代の常識が通用しない「中学英語の崩壊と二極化」まで、同氏が徹底解説。鉄緑会などの早期教育が当たり前となった現代において、いかにして医学部・難関大受験を勝ち抜くのか。短期連載全2回の第2回。

 みんかぶプレミアム特集「中学受験・大学受験の新トレンド」第6回。

目次

女子比率を高めるための「オタク排除」?今年の東大入試「難化」の裏側

 僕の世代や少し前までであれば、東大受験において数学や物理で満点を取って合格していく「理系オタク」のような層が一定数いました。しかし、東大入試の理数科目でほぼ満点が取れるような時代は、ここ4〜5年ですでに終わっています。

 実は、東大はここ10年ほど、先進国の中で低いと指摘されている女子学生の比率を高めようと、さまざまな試行錯誤をしてきました。その結果としてたどり着いたのが、ここ数年の問題の出し方なのだと思います。

 すごくオタクな人が簡単に満点を取って受からないような問題構成にすれば、結果的に女子比率が増えるというバランスに落ち着いているように見えます。実際、ここ数年の問題の出し方で、結果として女子比率は増えています。

満点はいらない。「60点をもぎ取る」のが今の東大の戦い方

 昔の東大数学には、チャート式の標準レベルの問題が必ず1問はあり、「そこは確実に取ろう」というのが王道の戦略でした。しかし今は、そういう誰もが解けるサービス問題が存在せず、すべてが難しいのです。

 今年の東大の数学は「史上最難関」と言われるレベルでした。満点を取ろうと思ったら、150分の試験時間に対して300分くらい欲しいのが本音です。

 とはいえ、絶望する必要はありません。ちゃんと勉強していた受験生なら、部分点を含めて2、3問は取れる問題が必ず潜んでいます。そこを確実に解き切り、残りの問題は途中まで書いて点数をかき集め、60点前後を確保する。それが今の東大の現実的な戦い方です。

 SNSでは上位層が「難化だ!」と叫びますが、東大に受かるための戦略(数学で60点、理科で70点、英語で70〜80点、国語で40点強を取る)を知っていれば、準備の仕方はこれまでと変わりません。こういう最新の立ち回りを教えられていない地方や中堅層の受験生は、本当に可哀想だと思います。

鹿児島大でも異変。中堅医学部にも波及する「難化の波」

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この記事の著者
新宮竹虎

大学入学資格検定(現高卒認定)合格 (高校中退)。信州大学医学部医学科。東京大学文科二類進学 (東大模試にて1位を獲得)。東京大学経済学部卒業。卒業後、テレビ局プロデューサーを経て、桜凛進学塾を開校。高校入学後から学年最下位が続いた為、悩みぬいた末に高校中退を決意。中退から1年後、一念発起し大学入学資格検定に合格後、独自の勉強法で信州大学医学部医学科に入学。 さらにその後、半年の受験勉強を経て東京大学文科二類に合格し、東京大学経済学部に進学する。『学年ビリから東大・医学部・早慶に合格する法』(エール出版)、『考え抜く力が身につく!天才くらぶチャレペー1総合編』、『考え方が身につく!天才くらぶチャレペー2 [数]編』(実務教育出版)などの著書がある。

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