この記事はみんかぶプレミアム会員限定です

「資産1000万以下は『分散投資』するな」著名投資家の“儲かる株から売らない”出口戦略

(c) AdobeStock

 「卵を一つのカゴに盛るな」。投資の世界で最も有名といえるこの格言は、多くの初心者にとって「絶対の正解」として深く信じ込まれている。

 リスクを抑えるために、国内外の株式や債券、リート、さらにはゴールドなど、さまざまな資産へ細かく資金を分ける手法は、いわば教科書通りの優等生な戦い方だ。

 しかし、この真面目な姿勢こそが、いつまでも資産を爆発的に増やせない最大の障壁になっているとしたらどうだろうか。

 「資産額によって、取るべき戦術は180度異なるのです」 そう話すのは、貯蓄ゼロから個人資産3億円を築いた「ライオンじゅんさん」こと、金盛潤一氏だ。

 今回は、自身の資産フェーズに合わせた最適な投資戦略から、多くの投資家が盲点にしている最終的な「出口戦略」までを金盛氏に伺った。インタビュー連載全2回の最終回。

目次

資産1000万以下は、分散投資するな

ーー世間では「初心者はオルカンや米国株への少額分散投資が鉄則」と言われていますが、なぜ資産1000万円以下のステージでは分散投資をしてはいけないのでしょうか

 一番の理由は、資産が少ないうちから手広く分散してしまうと、資産が拡大するスピードが極端に遅くなってしまうからです。

 例えば、手元に100万円の資金があるとします。これを10カ所に10万円ずつ分散して運用し、そのうちの1つが2倍に値上がりしたとしても、全体の資産は110万円にしかなりません。

 これでは、日々の生活を変えるようなインパクトは到底得られません。分散投資の本質は、すでに大きくなった資産を「守る」ための行為であり、これから資産を「増やす」ための手法ではないのです。

ーーつまり、まだ守るほどの資産がない初期段階では、あえてリスクを取る必要があるということですか。

 その通りです。資産が500万円、1000万円以下のステージであれば、ポートフォリオが特定の資産や銘柄に大きく偏ることを恐れないマインドが不可欠です。ここは「集中投資」によって一気に資産の土台を拡大させるフェーズだと割り切ってください。

 もちろん、まったく見込みのない投機的な商品に全財産を賭けるようなギャンブルを推奨しているわけではありません。

 私がこのフェーズで特に注目すべきだと考えているのは、しっかりとした「インカムゲイン(配当金)」を出しながら、同時に「キャピタルゲイン(値上がり益)」も狙える、いわば二重取りができる優秀な銘柄です。

ーー具体的には、今の日本の市場環境だとどのような銘柄が選択肢に入ってきますか。

 わかりやすい例を挙げるなら、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などの大型銀行株です。

 2026年現在の日本は長年のゼロ金利政策から脱却し、金利が上昇していく局面にあります。これは銀行の収益力を劇的に高める強力な追い風となります。

 この明確なトレンドに加え、東証の要請に応じた増配や自社株買いを積極的に行う企業であれば、手堅い配当をもらいながら株価の大きな上昇も狙えます。

 こうした「勝率が高く、リターンも大きい土俵」に資金を集中させることが、初期フェーズを最速で突破する王道です。

最高値のときほど投資を休むべし

ーーでは、集中投資が功を奏して、資産が5000万円から1億円の大台に見えてきた次のステージでは、どのような運用に切り替えるべきでしょうか。

 ここからは、これまでの「攻め」の姿勢をガラリと変え、明確に「守り」を意識した運用にシフトしなければなりません。

 50代や60代となって人生の出口が近づいてきたり、あるいはサイドFIREを現実的に計画し始めたりする段階において、一つの個別株や株式というアセットだけに資産の70〜80%を集中させ続けるのは極めて危険です。

 なぜなら、万が一市場全体を揺るがすような大暴落が起きた際、せっかく築き上げたリタイア資金が一瞬で半減し、人生の計画そのものが破綻してしまうリスクがあるからです。

今すぐ無料トライアルで続きを読もう
著名な投資家・経営者の独占インタビュー・寄稿が多数
マネーだけでなく介護・教育・不動産など厳選記事が全て読み放題

    この記事はいかがでしたか?
    感想を一言!

この記事の著者
金盛潤一(ライオンじゅんさん)

1991年生まれ。富山県出身。大阪大学、大阪大学大学院を経て新卒で商社に勤務。その後、保険外交員→個人投資家として独立。30歳で投資運用金額6000万円。32歳で運用額2億円を超えFIREを達成。現在の運用資産は3億円を超える。米国株投資スクール「Financial Free College(FFC)」の講師も務める。Voicyチャンネル「ライオンじゅんさんの米国株が最強」を運営。Xアカウントは@kanamorijunichi

マネーカテゴリーの最新記事

その他金融商品・関連サイト

ご注意

【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者、情報提供者及び企業IR広告主は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。

みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の売買予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。SNS機能では『ブログ』や『掲示板』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしてみるのもオススメです!

(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.