月収3万円から年収1300万円イラストレーターへ。 16年目のフリーイラストレーターが辿り着いた「自分の体験×専門ジャンル」で稼ぐ再現性の高いノウハウとは
フリーランスとして独立後、妊娠・出産による一時撤退を経て見事に復活を遂げた川口真目氏。最高年収は1300万〜1400万円に達する一方、子どもの不登校や自身のメンタル不調によって年収300万円台まで落ち込むなど、フリーランスならではの激しい収入の波を経験してきた。
第2回となる本稿では、絵の上手さだけに頼らない「掛け合わせ」の考え方や、AI時代におけるクリエイターの生存戦略、そして仕事が全くなかった駆け出し時代に実践していた泥臭い営業テクニックについて、川口氏が自身のリアルな体験談を交えて語る。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「在宅副業、在宅ワークで稼ぐ術」
「絵が上手い人」が売れるとは限らない。勝てるポジショニングの作り方

イラストレーターというと「才能や画力がすべて」と思われがちですが、決してそんなことはありません。私自身、昔から絵はそんなに上手くありませんでしたし、仕事を通して怒られながら上達していったタイプです。
大学時代に「絵が上手いジャンルで戦うのはやめよう」と早々に諦めました。世の中には絵が信じられないほど上手くても、食べていけていない人がたくさんいます。だからこそ、画力以外の部分を全力で伸ばそうと考えました。
では、どうすれば生き残っていけるのか。答えは「掛け合わせ」です。「絵が描ける」ということだけで戦うのではなく、自分の持っている経験や知識、専門分野を掛け合わせるんです。
私の場合、最初は「ズボラな主婦」というキャラクターで、ズボラだからできる料理やお金の学びをテーマにしたエッセイ漫画を描いていました。そこからフリーランスのキャリアを積んで、代表作である『子育てしながらフリーランス』という書籍に繋がっていきました。
その後、息子が小学校の時に不登校になり、私自身も仕事のやる気を失って収入が5分の1(年収300万円程度)まで激減した時期がありました。しかし、不登校の子どもを持つ親として「学校以外の教育」「探究学習」「通信制高校」といった新しい教育の形を必死で調べるようになり、その体験談を漫画として発信するようになったんです。
最近では専門家の先生と共著で『転校の教科書』という本を出版させていただきましたが、「新しい教育×エッセイ漫画」というポジションを確立できたことで、他にはない強みが生まれ、仕事がどんどん増えていきました。自分自身が興味を持って体験したことこそが、最大の武器になるんです。