AIコンサルタントが語る「自分の強みの見つけ方」…コンテンツ販売を始める前にやるべきこと
生成AIに質問すれば、数秒で大量の情報が返ってくる。文章を整理し、構成を作り、簡単な教材まで形にしてくれる時代に、「情報をまとめただけ」のコンテンツに、果たしていくらの価値が残るのだろうか。
わど氏は、クライアントワークを経てコンテンツ販売に参入し、売上を大きく伸ばしてきた。その経験から、「情報そのものには、以前ほど価値がなくなっている」と話す。では、AI時代にも売れる商品と、誰にも買われない商品の差はどこに生まれるのか。
全5回の第3回では、競合調査から「自分の強み」の見つけ方、AIでは作れない一次情報まで、コンテンツビジネスで価値を作る方法を聞いた。
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売れる商品と売れない商品の決定的な違い
売れる商品と売れない商品の違いを考えたとき、「誰が出している商品なのか」は重要です。
同じ内容でも、その分野で実際に経験を積んできた人が販売するのと、まったく経験のない人が販売するのでは、受け取られ方は変わります。購入者は情報だけではなく、「この人が実際に試した内容なのか」という背景も見ています。
だからコンテンツ販売では、自分の経験や実績をどう商品に落とし込むかが重要です。単に知識を並べるのではなく、実際に経験したからこそ分かることを入れる必要があります。
AIで出力しただけの情報は「全員が作れる」
今の時代、一般的な情報であればAIに聞くだけでかなりのことが分かります。
たとえば、「Xを伸ばす方法を10個教えて」と入力すれば、投稿頻度やプロフィール設計、交流の仕方など、それらしい答えをすぐに出してくれるでしょう。「AI副業で月10万円を稼ぐ方法」と聞けば、ロードマップのような形に整理することもできます。
だからこそ、AIが出した情報をそのまままとめて商品にしても、価値を出すのは難しくなっていると思います。
同じ質問をすれば、ほかの人も似たような情報を手に入れられるからです。誰でも取得できる情報だけでは、どうしても希少性が生まれにくい。
では、何に価値があるのか。
私は、その人自身が実際に経験したことだと思っています。
どんな方法を試したのか。どこで失敗したのか。なぜうまくいかなかったのか。そして、何を変えたことで結果が出たのか。
さらに、自分の商品やサービスを利用した人に、どんな変化が生まれたのか。こうした実体験に基づく一次情報は、その人にしか持てません。
AIは情報を整理したり、言葉にしたりすることは得意です。一方で、本人が経験していない出来事まで、本当の一次情報として作ることはできない。
だからAI時代は、「どれだけ情報を知っているか」以上に、「自分だからこそ語れる経験を持っているか」が重要になっていくと思っています。
「情報」より「変化」に価値がある
私はコンテンツを作るとき、「何を教えるか」よりも、「その商品を使った人がどう変わるのか」を重視しています。
情報を知って終わりでは、商品としての価値は弱いと思うんです。
たとえば副業教材であれば、読んだ結果として実際に案件を獲得できる。SNSの教材なら、投稿を作れるようになるだけではなく、集客につなげられる。業務効率化を扱う商品なら、毎日2時間かかっていた作業を30分まで短縮できる。
このように、商品を買う前と買った後で、相手の状態に明確な変化が生まれることが大切です。
単に「知識が増えました」ではなく、「できなかったことができるようになった」「時間が減った」「売上につながった」といった変化ですね。
さらに重要なのが、その変化に再現性があるかどうかです。
自分だけがたまたまうまくいった方法では、商品として届けにくい。ほかの人が実践したときにも、ある程度同じような結果を目指せる形になっている必要があります。
だからコンテンツを考えるときは、「どんな情報を入れるか」だけではなく、「この商品を使った人を、どんな状態まで連れていくのか」まで設計する。
AIで情報そのものを簡単に手に入れられる時代だからこそ、これからの商品には「知識」以上に「変化を生み出せるか」が求められると思っています。
コンテンツ販売を始める前にやるべきこと
コンテンツを商品にするなら、作り始める前に競合をしっかり調べることも重要です。
自分が作りたいものだけを基準にして、いきなり制作を始めるのは危険です。まず、その市場で実際にどんな商品が売れているのかを確認する必要があります。
誰が販売しているのか。どんな人を対象にしているのか。価格はいくらなのか。そして、なぜその商品が選ばれているのか。こうした点を一つずつ見ていきます。
すでに同じような領域の商品が売れているのであれば、少なくともそこにお金を払う人がいる、つまり需要が存在する可能性が高いと判断できます。
反対に、「まだ誰もやっていないからチャンスだ」と考えて、まったく新しい商品を作ればいいとも限りません。
世の中に同じ商品がない理由が、単純に「まだ誰も思いついていないから」ではなく、「そもそも欲しい人がいないから」というケースもあるからです。
大切なのは、新しさだけを追い求めることではありません。
すでに需要がある市場を確認したうえで、自分ならどんな価値を付け加えられるのかを考える。競合調査は、売れている商品をそのまま真似するためではなく、「どこに需要があるのか」を見極めるために行うものだと考えています。
「売れているものを真似する」だけでもダメ
一方で、競合の商品が売れているからといって、それと同じものを作ればいいわけではありません。
市場に需要があることを確認した後に必要になるのが、「自分だからこそ出せる価値は何か」を考えることです。
たとえば、まったく経験のない分野の商品が売れているからという理由だけで参入しても、表面的な情報をまとめただけの商品になりやすい。そこに自分自身の経験や実績がなければ、内容にも深みを出しにくいと思います。
だから、競合を分析することと同じくらい、自分自身を理解することが重要です。
これまでどんな経験をしてきたのか。何が得意だったのか。人からどんなことで評価されてきたのか。反対に、どんな失敗をして、そこから何を学んだのか。
私が運営しているスクールでは、こうした過去の経験を一度すべて言語化してもらいます。
売れている商品をそのまま真似するのではなく、市場にある需要と、自分自身が持っている経験や強みを掛け合わせる。そこから初めて、「自分だから作れる商品」が見えてくると思っています。