マックスむらいが日本株を全売却した理由と、海外インフルエンサーとのDM外交
「株式投資で資産を大きく増やし、経済的自由を手に入れたい」――そう思いつつも、複雑なチャート分析や専門用語に圧倒され、一歩を踏み出せずにいる人は多い。そんな投資初心者やビジネスパーソンの注目を集めているのが、かつてYouTubeやゲーム実況で一世を風靡し、現在は実業家・投資家として活動するマックスむらい(村井智建)氏だ。
AppBankの創業や上場企業の経営を経て、現在は原宿竹下通りにあるどら焼き専門店「YURINAN -ゆうりんあん-」などを運営する同氏。2026年1月より本格的に米国株投資を開始すると、独自の洞察力をもとに「宇宙」と「量子」という超成長セクターに絞った「全ツッパ」スタイルの長期投資を実践している。
本特集では、マックスむらい氏が辿り着いた「未経験からテンバガー(10倍株)を狙う超脳筋プレイの株式投資術」を徹底解説。第3回では、日本株をすべて売却してオール米国株にシフトした決定的な理由から、Xを通じた海外インフルエンサーとの情報共有、今後注目する周辺セクターについて語っていただいた。全3回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「株式投資で億り人に」
最初に買ったNISAの5銘柄と、日本株撤退の理由
2025年9月、最初にNISA口座を作った時に買った5銘柄は以下の通りです。
メタプラネットはネットの投資家コミュニティのノリを体験したくて買い、三井住友は長年使っている銀行口座だから買いました。アストロスケールは宇宙デブリ除去の会社でなんとなく買いました。ピンタレストはウォーレン・バフェットの「愛用しているサービスを買う」という教えに基づき、SNS黎明期から見てたサービスの一つですし、どら焼き屋のクリエイティブの参考によく見てたため購入しました。テスラはイーロン・マスクが好きだからです。
最初の3ヶ月はただただチャートを眺めてました。3ヶ月後の結果は2勝3敗(三井住友とアストロスケールがプラス、他がマイナス)。11月に損切り含めポートフォリオを整理。11月〜12月に個別株に全ツッパするという方針を決めセクター選定。今年1月に「宇宙・量子セクターに全ツッパする」と決めました。
最初は、日本の宇宙関連銘柄(アストロスケール、Synspective、QPS研究所、スカパーJSATなど)も15銘柄ほど買ったのですが、すべて売却しました。理由はシンプルで、「投資額と人材のスケールで、日本はアメリカに絶対に勝てない」と痛感したからです。
アメリカでは、GAFAM等のトップ企業で働いていた優秀な人材や政府・国防の要人が、年間数百億円の赤字を出している宇宙・量子ベンチャーへ平気で転職してきます。また、日本の株式市場では赤字幅を広げて未来投資をした企業が決算で叩かれて株価が暴落することがよくあると思うのですが、未来セクターへの投資において前のめりで売上を取りに行く姿勢はむしろ称賛されるべきです。市場の空気感が合わないと感じ、元いたAppBankの自社株以外、日本株はすべて手放してオール米国株にシフトしました。
情報収集はXと公式サイト、AIはファクトチェックのみ
情報収集の手段は「X(旧Twitter)」と「企業の公式サイト」の2つです。 Xは自動翻訳機能が優れているため、海外の投資家や公式情報をリアルタイムで追えます。各銘柄には海外インフルエンサーのリーダー格のような存在がいて、彼らをフォローしたりDMで直接やり取りしたりしています。日本語で投稿しても海外の投資家に届くため、「仲間だね!」と英語でメッセージが来たり、新しいニュースをDMで送ってくれたりします。
AIの使い方については、分析や予想を聞くのではなく「ファクトチェック」メインで使っています。SNS上には夢物語を語る投稿も多いため、「この発表は本当か?」をAIに確認させるという使い方です。
為替のドル円レートや介入のタイミングを気にして「買い時」を待つ人もいますが、5円動いたところで数パーセントの差であり、長期投資においては単なるノイズです。タイミングを完璧に読めるならすでに億万長者になっているはずですし、私はタイミングを読める自信が全くありません。他人の意見や市場の都合に振り回されず、「手元に現金ができた時に買う」という自分の都合で淡々とアクションを実行しています。